2012年4月21日(八段語録1659)

道場の未来


 今まで、私が行ってきたことは、決して個人商店にはすまいとうことであり、町道場で集約してはいけないという事を眼目に置いてきました。極真会館という支部組織に頼りすぎて、自発的公的立場を確立しようとしなければ、いずれは滅びていくという気持ちがあるのです。習っている道場生は、生涯をかけて、武道を学ぶのです。過去を知り、現在を体験して、未来を見つめていく私達でありたいと思うのです。いつの間にか、柔道は、行政と一つになって、日本の伝統武術としての発展を遂げています。私は、空手道だからといって柔道と違和感を持つ事はないのです。一緒の武道であるし、取り入れていけばいいだけなのです。
 柔道でのカリスマ性は、講道館の創立者にあったことは間違いないのです。そして、国家の繁栄と共に、今や義務教育の中で、選択されるのが柔道なのです。先人たちの苦労の土台に、今の柔道が維持発展しているのです。私達は、良き伝統を継承して、柔道と肩を並べ、取り入れ、新たな時代の幕開けに備えていきたいと思うのです。日本国家が力を入れてきている武道教育に対して、一翼を担うに相応しい団体としての立場を築き上げようとするのも私の考えなのです。今まで、経理面も社会に通ずるような仕組みにチェンジしてきました。これからは、さらに、国家と融合する歩みをすべきであると考えるのです。良きところは、取り入れていくべきであり、総合的な、政策をすべきであると考えるのです。
 ところで、柔道は、民間の一団体にすぎないのですが、全国が講道館の元に一つに集まっているのです。それ故に、国際化した場合でも、オリンピック種目として認定されるのであり、他のオリンピック種目とは違って、講道館組織という、巨大な組織として人材を抱えるに至っているのです。それだけではなく、医療従事者としての責務を背負っているのであり、柔道整復師という国家資格まで取得しているのですから、先人の苦労は並大抵のものではなかったと思うのです。つまり地域貢献という事に関しては、武道と医療、文武両道で社会に奉仕してきていると言えるわけです。
 ある意味で、柔道が社会的に貢献してきた道を検討して、極真会館として、相続継承する事ができることに関しては、積極に取り入れて、組織的にも、肩を並べていきたいものであると感じるのです。当然、人気においては、極真会館は、柔道に負けない支持を受けているのですが、日本の組織が、分裂を繰り返して、脆弱であるというのです。それを、国家と一つになって社会貢献できる道を切り開くのが私達の願いであると感じているのです。