2012年4月12日(八段語録1650)

入学式


 東北柔道専門学校に入学する事にしたのです。理由は、色々あります。もちろん、息子のサポートという意味もあるのですが、六十年近くお世話になったこのボディに感謝の気持ちと、これからもお世話になるわけですので、ボディに愛情を注いで、メンテナンスするためにも、よく知っておきたいというのが、本音のような気がします。もちろん、これからの武道を志す青年に対して、職業の道を開いて、空手道に専念できるようにしたいという気持ちもあります。さまざま交差する中での入学式が行われました。
 午前十時に入学式が挙行されました。総勢七十八名という事です。その中で社会人は十八名で、私は当然最年長という事になります。この響きには慣れているのです。極真の全日本の出場選手で、いつの間にか年を重ねて、最年長出場者になっていました。大学も最年長で入学したのです。今回もそのような事で、私の生き方は常識に捕らわれないようです。私の青春の門は、社会に対して「列外」を通したのです。この世に当てはまらない生き方をしようと決心したのです。それが今でも続いているわけですから、幸せ者であることには間違いないようです。
 ところで、今回取り組んだことが、どのような結果になるかという事に関しては、あまり気にしないようにしているのです。取りこし苦労して先の事ばかりに目を向けないようにしているのです。卒業がやってこないのに、その後の事を考えても仕方がありません。どうやって、極真会館と連結しようかという事に関しては、あらゆる構想はありますが、打つ手や失敗の事まで考えようとは思わないというのが今の私のようです。
 まず、確かな今を充実させようとすることに集中しようとしているのです。自分が置かれている立場は、誰も経験するようなものではないのです。公平な目であらゆる事実を集めながら、問題点には手を触れないようにしようと思っています。時が解決すると思うからです。敢えて、未来の事は考えないようにしているのです。何かしらあっという間にやってくるのではないかと思うからです。
 千順さんはよく私の事を幸せな人だといってくれます。あらゆる幸福を現在のこの一瞬に注いでいるというのです。千順さんは、幸福と不離一体であると思っているのです。もちろん私は、将来に備えた戦いをしているのですが、妻にしてみれば、今が幸せな人であると強調するのです。