2012年4月2日(八段語録1640)

風邪


 朝起きると、身体の節々が痛いし、喉は腫れているのです。典型的な風邪なのです。それでも朝の修業は休むわけにはいかないという使命感が、肉体の十字架を乗り越えようとするのです。顆粒状の風邪薬のパブロンを口にして、症状の緩和を図って出発です。このパブロンは、癖になるほどに、症状の緩和に役立ちます。苦しんでいる状態を解放してくれるのです。ある意味で、麻薬のような気がするのです。自分に降りかかる痛みを、さも感じないようにしてくれるのです。そのような意味では、注意して服用しなければならないとも感じてしまいます。
 我が家では、貧乏のどん底を生き抜いてきました。母親の方針で、将来に備えた家計設計をしたのです。今は苦労しても、将来は、大学や、結婚の時に、十分な資金力が備わる、将来を見据えた貧乏でした。私の母は、徹底して、貯蓄に専念するのです。息子達三人には理解する事ができませんでした。そして今、還暦を迎える年になって、母の偉大さに、ただただ感謝するだけになるのです。それだけ、母の家計設計は、私達だけでなく、息子達夫婦の備えにもなってくれたのです。長男として、家を支えようとする時に、母が築いてくれた財産は、人生の光明にもなります。
 何故ならば、金銭面で、私達夫婦が争う事がないのです。母は、かしこくも、我家で努力するならば、お金を生み出す下宿業の備えであったのです。さらに、金銭的な活用術を私達に伝授してくれたのでした。それだけではなく、人生に振りかかる試練を、どうやって切り抜ければいいのかという事を教えてくれたのでした。母親は、昨日耐えたのです。今日も耐えることが出来る意志力を表現していました。そして、明日に向けては、貯蓄という方法で、希望を持つ努力をしたのでした。
 そのような事を意識すると、このような風邪などに負けることが出来ないと思うようになるのです。実際強い私の意志は、パブロンの力を借りながら、良き方向に向かっていくのです。そして、いつものように、元気よく、今日という一日に完全燃焼しようとするのです。そのような訳で、朝のミーティングで博先生との会話も弾みます。着実な歩みは、一日を幸福にしてくれるようです。