本部長通信163  2008年4月26日

人生転換(11)


 日本の武道精神は、どこにいくのでしょうか。例えば、柔道人口は日本では年々減って20万人を切ってしまう状況になってきています。ところが、フランスでは、十数年前は20万人でしたが、今は六十万人に迫る勢いを見せています。
 当然空手人口にしても、ヨーロッパ各地のほうが、日本の空手人口を追い抜いているのです。その理由は、クラブチームというべき、グループ運営がしっかり根ざしていることが挙げられます。運営がしっかりしているのです。さらに、武道精神にあこがれて日本を目指します。しかし、日本の場合はボランテァ精神が重視されるあまり、組織の発展があいまいになってしまっています。ましてや、井の中の蛙大海を知らずで、どのぐらい素晴らしいものか日本人がわからない状態なのです。
 武士道は、あくまでも日本の土壌で築かれてものですから、原点を日本の古来の古武道精神に置かなければならないのですが、現実には、運営がうまくいかないのです。武道をこよなく愛する私たちにとってはこれからが正念場であると思うのです。
 極真空手を中心とした、武士道の骨髄に秘められた、精神内容を結合させ、更なる努力を積み上げていかなければならなのが私たちであると実感するのです。そうなると私たちが目指すべき武士道が、歴史的な日本武士道の使命を果たすものであるべきなのです。

師範稽古 保護司理事会にてお休み