2012年3月10日(八段語録1617)

広島へ


 朝起きると、雪が積もっているのです。吹雪いている状態です。路上には数センチかの轍が出来ているのです。仙台駅発、新幹線やまびこに、朝七時五十分に乗り込みました。車窓から見える景色は、白銀の世界です。昨夜から降り続いた雪が、周りの景色をきれいに厚化粧しているのです。東京駅から、羽田までモノレールを使って移動し、昼には広島駅に到着していました。ちょっと遅れて、広島の宮城師範率いる審査会の出席です。子供達には、三十分程の話をし、御両親には、一時間半の父母セミナーを行いました。反応はまだ聞いていないのですが、質疑応答があって盛り上がったセミナーになりました。
 今回の審査会の参加者は、一般も含めて二十二名でした。宮城師範の指導は、基本に忠実なのです。そして、出来ていなければ、何度もチャレンジさせて、帯に合った内容まで引き上げて、昇級させるという指導です。ハードルを高くして、子供達をより高く成長させようという意図はとても高く評価できるのです。宮城師範の家族と夕方には食事をとりました。家族全員がスタッフとうことなのです。それが空手道を通じてマッチングしているのです。
 ところで、宮城師範とは、今年から三年間、ゴルゴダの丘を登ろうとする仲なのです。つまり、二人とも「人体」の学習、つまり解剖学、生理学を学ぼうと、意気投合なのです。宮城師範も、これから、青年達が育って、指導員に携わっていくようになれば、生活の糧を保障していく体制に持っていかなければならないという課題にぶつかるわけなのです。当然、指導料で賄おうとするわけなのですが、それでは、もし指導員が家庭を持った場合には、他に職を見つけなければならないという事になりかねないのです。
そこで、二人で、先頭を切って、柔道整復師の国家資格を取得しようとするのです。この事によって、保険が適用になり、患者さんの負担が軽減されると同時に、指導員の働く職場になるし、同じように勉強したならば、指導員が接骨院の院長になる可能性もあるのです。当然社会的ステータスは上がります。自信を持って社会に貢献する事ができるのではないかという結論なのです。それで先頭を切るのです。
この内容に関しては、心を打ちこんで事に当たるならば、四肢五体はもちろんの事、頭脳を開拓する事になるのです。二人で、伝染しながら、疫病にかかった状態です。それこそ、今回の摂理に投入することは、岩をも動かし、野獣をもうっとさせるだけの勢いがあります。それは、今後の極真会館の発展の為に必要な誠意の守護神になりえると確信しているのです。このような取り組む姿勢が無ければ、今後の極真会館の未来はないという事を感じているのです。
もちろん、これが全てでは無いのです。税理士の道を切り開いて、実際宍戸指導員が税理士になりました。菅野師範も、もうすぐに資格取得者になる予定なのです。羽川さんのように、事務局を担当しながら、利府町議会議員に二期当選し続けているという実績もあります。そのような中で、指導員は、社会的にもエリート集団を形成すべきであるというのが願いなのです。そのような事を、意識しながら、眠りに就きました。