2016年12月3日(八段語録2980)
道場の未来(3)
ポーランドから帰国して、まだ時差ボケが解けません。トンボ返しは、体調を歪めてしまったようです。道場の様子を聞くのですが、人の姿勢の課題を耳にするのです。互いに、高め合って大切にするという姿勢を取らなければならないのです。そのような事を聞くにつけ、極真精神を汚してはいけないという気持ちになります。苦痛に満ちた気持ちです。快くない気持ちを抱くのは、本当の意味での、戦いの実績を、まだ持っていないという事でしょう。責任を持って、極真で指導者として、生命をもらったという立場に、歓喜の思いと感謝が必要です。特に指導者には、歓迎されるような、忠臣としての責任があるという事を、自覚すべきということです。日々の稽古で、誠心誠意尽くすことができる、純粋な心を育てることが願われるのです。本来ならば、明日、神奈川県大会で応援に行こうと思っていました。
体調が優れないようです。それで、道場生の成長を心から願いながら、瞑想に徹するという事にしました。
さて、努力目標も見つけて、今日、体調回復のために、トレーニングです。基本は、肉体の管理ということだけでなく、体調を回復する事です。日々、生かされていることに感謝をする気持ちを、抱くようにするということがメインです。そして、役割を果たそうとするのです。午後からは、道場を巡回して、稽古を眺めて、新規来場者の対応や、入門者のケアをしてきました。どんなに、肉体が厳しくても、卑屈な者にならないようにということです。
困難な立場にいつもながら立つのです。責任を持って、「大丈夫ですから安心してください」と、会長に言える自分でありたいという事を、願うばかりです。私達の戦いは、安定する戦いとは違うという事です。日々が開拓です。大会を開いて、大きな成果をあげるということも必要です。しかし、まずは、しっかりとした、宮城県本部としての、基盤固めが必要であると思っているのです。
ところで、これからの戦略として、名取市に道場を出すということです。本格的には来年一月から出発するという計画です。事務局長と指導員が、会場に挨拶に出かけてきました。
道場を任すことができる指導員が、成長して、雨後の筍のように、立派にならなければ、盤石な基盤はできないということです。先頭を切ってきた私から、次の指導者へとバトンタッチされるのです。そうでなければ、発展はあり得ないのです。何もできないのに、落下傘のように、責任者になるのではないのです。そんな責任者は必要ないし、道場の発展はないということです。あくまでも、ゼロから基盤を作っていくという、汗と涙がなければ、将来はないのです。甘やかせたことによって、失敗している団体を見ます。それは、内容も努力もないのに、責任者の位置に立って、現場を指導しようとするのですから、無理があるというものです。そんな団体は、いずれは消え失せてしまいます。これからの指導者を目指そうとする人は、苦労の真っ只中から、理想を勝ち取って、欲しいものです。
私の経験上、極真で、下積みから積み上げてきました。それだけに、白帯からなのです。
そして、トイレ掃除が当たり前でした。人が嫌がるところからの修行でした。そして、歳月をかけて、経験を積み上げて、指導者になっていったということです。それは強制しませんが、内容は、初めから築かれるものではないのです。あくまでも、下積みから這い上がっていくという過程が、必要であると思っているのです。新しくモデル的道場を建設していこうという事です。