2016年10月29日(八段語録2945)
道場の調和(1)
仙台市の郊外に来ています。富谷町から十月十日富谷市になったばかりの、西成田コミュニテーセンターに、新しく入門したい家庭がきました。極真空手の精神で、男の子を成長させたいという事でした。御両親は極真空手をよく理解していました。この教室は、阿部先生と、石井先生の強力な布陣で教室が運営されているのです。しっかりとした教育がなされている道場の一つです。この教室も、これから強化されて、大きく拡大していくという雰囲気は漂っているのです。そこに新しい入門者ですから、タイミングが良いという事になります。
各々の教室が、クォリティーとクォンティティーを高めて、これからの極真を背負って欲しいと思うです。阿部、石井先生は、もう二十年近く、極真会館宮城県本部と共に、成長してきているのです。社会的責任を果たしながら、しかも極真の道を究めようとしているのです。
ともあれ、この極真の中心は、手塚グループという意識ですので、会長を中心にしっかりした歩みをしていきたいという事です。本物を目指した極真になる事に、飢えている私達なのです。頼るのは自分自身であるし、希望もまた自分自身、そして誇るのも自分自身という事でしょう。決してこの精神を失うことなく、またほかの誰からも蹂躙されようとは思わないのです。ここまで、手塚グループが着実な歩みをしているのは、会長が唱える、家族という理念を中心に、大きな世界が待ち構えているからという事です。確かに、総裁が亡くなってから、各派閥の曲折が、ごちゃごちゃに絡まり、引き裂かれてきました。そのような事よりも、ここに極真を背負って立つ指導者が、このように数多く集まっているのです。それだけに、希望が十分に輝いているのです。極真の精神を受けた、血肉以上のつながりのある指導者が、現場を守っているという事にも成ります。そのような意識の高い教室の一つが、この教室なのです。
ところで、このような基盤が出来て、更なる発展の道が開けてきているのです。指導者がお互い切磋琢磨して、自らを磨き、新しい気持ちの烽火を揚げ、行軍のラッパをふかせているように思うのです。そして、その指導者のもとに、志のある子供達が集まっているのです。日々汗を流しながら、稽古に励んで、逞しく成長しているのです。私達は、理想を掲げていますが、主義に従っている訳ではないのです。それよりも、日々精神と肉体を鍛えて、強靭な自分自身を築き上げることを、第一義としているのです。そこから、自分の姿勢を示すのです。それが肥やしとなり、新しい道場生が新しい芽として芽生えることが出来るようにと、日々自分をいじめ抜いているという事です。その極真の伝統が立っているという所まで、成長しているという事です。そのような意味では、指導者は、胸を貸して、体を張って伝統を残そうとしているのです。そのような道場であることに、誇りさえ感じるのです。本当に素晴らしい指導者が宮城県本部を支えているのです。
このような気持ちを持ちながら、西成田コミュニテーセンターを後にしてきました。各道場の確立が、大きく宮城県本部の確固たる基盤になるのです。そして、指導者一人一人が、自分自身を再鑑定して、自己の存在位置を確定して、新しい成長と、復活の姿として現していく事ができるようにと願うばかりです。