2016年9月4日(八段語録2890)
愛情(5)

 消防団の、消防特別点検が行われました。仙台市宮城野区幸町の消防学校が会場でした。朝五時には起床、六時には、準備に取り掛かり、予行演習を入念に行いながら、九時から、本番です。開会のあいさつには、仙台市市長が、激励していました。私も、消防団として、東日本大震災で、フル活動でした。最近では、熊本の大地震があり、台風の甚大な被害が北日本を中心起きています。市民の、安全と安心を守っていくという気持ちが、あります。精一杯、ボランティア活動をしていきたいと思っているのです。五年半前の震災は、誰もが予測する事ができなかったのです。多くの人の生命と財産を守っていくという気持ちは、大切であると思っています。消防団に入った動機を、もう一度心の奥深く回想して、健全な発想で取り組みたいという思いになります。災害があった時、家族を守るという事は当然です。しかし、地域社会を見つめていくという事が、心の中心を通じるようにという気持ちでなければと思うのです。自分だけが、良ければ良いという事では全くない事です。
 さて、会場には、消防団員募集という「のぼり」を立てていました。ボランティアで市民の為に、頑張って下さる人を募集しているのですから、それなりに消防団の組織の質が問われます。何か縦社会のように、命令系統を重んじるようでは、誰も参加する気持ちにはならないのです。一人一人の意見を大切にして、束ねていける人が、中心に立たなければならないのです。上から命令すれば、動くという事は、確かに大切です。しかし、ボランティア活動は、奉仕の精神に支えられている組織です。一人一人を大切にするという事は必要な事です。お構いなく位置を押しのけて、上に上がった人も見ました。実に醜いものです。私の心は同調しません。私の姿勢は、あくまでも市民の為のボランティア活動であり、その気持ちを忘れずに、対応するという事でしょう。だからと言って、退くという事はしないのです。あくまでも、私の消防団に入った動機を優先して、組織と調和しようとするだけという事です。
 ところで、この消防団ですが、気持ちは、尊厳を持って対応するという事です。飲み会の為に、親睦会の為の入ったわけではないのです。私の場合、食べることはあっても、酒を飲むという事は無いのです。そのような意味では、消防団としての節義と気概を持っていくべきという事です。この前の、親睦会では、ちょっと怒ってしまいました。「君、ちゃん」で呼ばれたらたまったものではないのです。はっきり、役職名か「さん」で呼ぶようにして欲しいと要望しました。当たり前の事です。私との関係を持つという事での意見は、お互い尊厳を持って、大切にするという事です。もちろん、怒る時は、全身で怒りますから、迫力はあります。それに対して、暴力的だとか言われたくないという事です。本当に怒っているのです。もちろん、それによって、距離は出来ると思います。しかし、節義と気概は守られるという事です。
 私が絶えず意識する事は、消防団の事情と願いを所有して、いざとなった時に、しっかり対応する事ができるという事です。極真で修行して、八段という段位を頂いた訳ですから、その立場を汚すことは出来ないという事です。