2016年8月29日(八段語録2885)
決断(29)

 年齢と共に、肉体の老化は避けられません。今年は、後厄という事もあって、風邪をこじらせ、一か月半もダメージを受けてしまいました。安易に肉体を扱ってはいけないという事でしょう。そのような意味でも、もう肉体のメンテナンスを、どのようにするかという事に掛かっているようです。まだまだこの世には、未練だらけです。そして、やらなければならないミッションは、途上なのです。ここまで、到達した、という気持ちはありますが、それ以上に、人生での訓練を、十分に受けた事に対して、その恩恵を多くの人々に、返さなければならないという思いになります。つまり、この身を全て捧げて、世の中を、正していかなければならないという、段階に入っているのです。流れていく歳月は、あっという間です。その中で、あらゆる能力を駆使して、この時代で私が、達成しなければならない事を、探し出すのです。世の中を見渡せば、うんざりするようなことが沢山転がっています。誰が正すというのでしょうか。もう一度自分を回想しながら、確かに修行僧のような生き方をしてきたのですから、正しい生き方に関しては標本です。そして、空手道においても、八段の段位を頂いているというと事は、確かな方向を示して、正しく導くという役割という事です。
 さて、数日かけて、事務所の整理をしました。テーマは健康維持という事です。自分が瞑想するというスペース、そして多くの人と会話をするというスペースを取りました。絶えず、自分の意識を高めるのです。そして、その反映を道場生並びに、多くの人に及ぼすという事にするのです。そこで、足のマッサージ機を導入しました。また、背骨の矯正の為の機械も導入しました。当然疲れますから、リクライニングの椅子も設置したのです。あんまり無理することなく、その場で、休憩ができるようにという意図です。ちょっとズルしました。若い時には無かった発想です。よく、回想をするのですが、極真での修行は、生命を賭けて闘うという道でした。もっと楽に生きることもできたであろうに、その道しかなかったのです。そうでなければ、修行も完成することも無く、ましてや全日本本に出場するということなど、夢のまた夢という事でした。
 まだまだ、悔しい事、無念な事、さまざまに去来します。この身体でそれを越えていかなければならないという事でしょう。その意味でも公義の道理を、修行の道として正すという事も眼中にあるのです。押し流されるだけが、人生ではないのです。後退することもまた、人生ではないのです。今日まで培ったきた、自分の内容を点検して、この道で世界の頂点の位置の指導者まで立って、世界の極真メンバーと、論じていきたいという事です。誰かの運命にアドバイスする事ができるように、修行のランクアップを、しなければならないという気持ちです。道場生の指導者と、道場生一人一人と、直接話すことができ、一つの峠を越えていくべく、歩むことが出来るようにと思うのでした。
 これからの道は、雄々しく豪胆な男として行きたいという事です。そのように歩むからには、卑屈になることなく、誇り高い、発想をしていきたいという事です。日々が挑戦です。そして、道場生にこのブログの真意をしっかり捉えて貰って、明日への指導者を、目指して欲しいという事です。台風がやってきます。心の準備はもうすでにできています。願わくは、被害が無いように通過して欲しいと祈るばかりなのです。