2012年3月1日(八段語録1608)

立体的戦略


 自宅では、親からの引き継ぎで下宿業を妻が営んでいるのです。大震災の影響もあって、瓦礫処理等などの復興の為に多くの人達が、仙台に集まって来ているのです。これから都市計画が進むので、ゼネコンが入ってきて、さらに多くの労働者が仙台市に流れ込むのではないかと思うのです。今年は、いつもの年と違って、下宿人が多いのです。このことは、震災景気ともいうべきことなのかもしれないのです。それだから、今後の発展が見込まれるのです。
 極真会館手塚グループでは、早急に法人化が願われます。会長も手塚グループを後世に残したいという思いが強いのです。そのような意味では、グループの定款と収支決算が公的になる法人化の道を選択しなければ、いずれは、個人の思惑でグループが残らなくなる場合も生じてしまいます。その意味では、今年がチャンスであると思うのですが、決断は会長であり、その為にスタッフ一同準備をしているのです。
 さらに、今後将来の後継に関して考えることに、空手道を追求していく為にも、息子をモデルとするならば、柔道整復師の国家資格を取得して、治療院の開業が望ましいのではないかと思うのです。大きく極真会館の組織を発展すべきであると思うのですが、指導員並びに専従者が、普通の生活ができるような経済的安定基盤も準備しなければならないと思うのです。当然、一般社会人は道場に仕事を持って通って来ます。その受け皿としての指導員も、社会的な存在としての役割があれば、より安定するのではないかと思うのです。
 もちろん、専従者は必要なのです。その専従者には十分な手当てをして、尚且つ、極真会館そのもので治療院を運営するならば、空手指導者が仕事をしながら、極真の道を究めることが出来るのではないかと思うのです。今までは、外でアルバイトをしながら空手道に励んでいましたが、極真会館内部に治療院を設けて、そこで社会的役割を担い、さらに稽古に励むとするならば、一般社会人として恥ずかしくない人格が磨かれるのではないかと思うのです。これは、息子が開拓すべきことであり、親として何とか協助すべきことなのかもしれないのです。
 結論として、講道館を見習う事が必要であろうと思うのです。柔道をしてきた人たちが、柔道整復師という国家資格を得て、社会に貢献する傍ら、柔道の道も究めるという先例があるのです。益々組織が大きくなろうとするわけですから、あらゆる先哲の知恵を借りながら、着実に摂理として事を進めたいのです。そのような事を考えながら三月の出発をしました。当然、私は、精神的指導者としての道を全うしていきたいと考えております。社会に無くてはならない存在にならなければと思う心が強いのです。