2016年7月1日(八段語録2826)
熱望(22)

 いよいよ下半期の初めの一日、行事が重なり合っています。肉体の調子が悪い時に重なるものです。朝八時半、仙台駅前の駅長室前に集合しました。今回は学生「bbs」の学生の皆さんのパワーをお借りして、配布物の所定への移動が終了していました。そして、「社会を明るくする運動フェスティバル」の開催がなされました。私の今回の役割は、垂れ幕を維持する役割で、正面に立たせていただいて、背後から知事の挨拶、市長の挨拶、保護司会の責任者と更に、佐藤宗幸保護司の挨拶を見守りました。特に印象的であったのは、佐藤宗幸氏の「青葉情恋歌」が、新幹線到着の時に流されるというスピーチをされて、その歌を披露されたのでした。「社会を明るくする運動」の先頭に立っているという、印象を受けさせていただきました。私のこのフェスティバルへの参加は、既に十五回を数えるのですが、いつも新鮮な気持ちにさせられます。社会を明るくするのには、純粋に幼子のような気持ちで、取り組まなければならないという気持ちにさせられます。社会の不条理を前面に現してしまうと、気持ちが失せてしまいます。そのようなわけで、今年も仙台駅前での活動を進めてまいりました。
 すぐさま、地元に戻って、社明の役員が、昇り旗をカッコウ公園に六本立てて、更に女性のセンスの良い方々に、宮城野中学校で応募した標語の選択をして頂きました。「社会を明るくする運動」は全国的に、総動員して行われている訳ですが、委員長として地域で担当させていただいて私にとって、心が清められるような思いがするのです。日本社会の現状がよりよくなるようにという、祈りを込めてしまいます。この運動の精神に接し、事情に涙ぐみ、願いと和して、神聖なる活動が、展開することができるようにと願うばかりでした。もちろん、この期間はあらゆる私事を除去して、優先して取り組む内容として、位置付けている訳です。我が身を振り返るまでもなく、この運動への参加の気持ちは、自分なりの仮面を脱いで、また、自分なりの主義主張を取り除いて、「社明」に参席させて戴いたことを、誇りとして、幼子のような謙遜になる心を持ち続けようとするのでした。
 三回目の活動になるのですが、午後四時過ぎには、楽天のコボスタ球場の玄関先で、濡れテッシュを配布させていただきました。昇り旗を立てて、社会が明るくなりますようにと祈る思いで配布させて頂きました。濡れテッシュを配りながら、私達の活動は微々たるものであると思うのですが、限りない欽慕の気持ちで対応する事が出来ました。自己満足であるかもしれませんが、全国の津々浦々で行われていると思うと、私達の僅かな努力も報われていると思うに至るのでした。日々の活動は、地味ですが、心の中から爆発して、地域に波及させたいと願うものでした。社会悪の環境を退けるという作業は、このようなわずかな力が、結集してなされるものです。自分一人が、もがくというよりは、このような「社会を明るくする運動」が、国を挙げて推進されるわけですから、頼もしいものと思ってしまうのです。
 私がこのような活動をさせて頂くのは、世の中の不条理に埋没していくという事ではなく、 高く尊いこの運動に携わる事によって、引き抜こうとしても引き抜くことができない運動の機関車の根っことして歩んでいきたいと思うのです。混乱の波が波立つ世の中に住む私達ですが、熱意を持ってこの運動を推進していきたいと思うのでした。