2016年6月24日(八段語録2819)
熱望(16)

 身体が芳しくないのですが、朝三時、家を出発して、千葉市到着午前八時、その後、とんぼ返りで、仙台空港へ午後二時に到着、八百㌔を一挙に走破したのでした。その後仙台から関西空港へ向かって、大阪体育館そばの東横インに到着したのは、夜の八時を回っていました。この無謀な行動は、新しい衝撃でしょうか?そうではなく、バカさ加減の極みという事です。最初に千葉に向かったのは、娘の治療という事でした。かなり長く悩んでいた病気が、千葉の病院で処方されて、奇跡的に良くなったのです。それで、経過報告と、薬を貰いに行くという事で、出向いた訳です。娘の治療が画期的に改善したという衝撃は、心を解放させてくれました。それは大変良かったことですが、もう一つの、短時間で長距離を移動したという衝撃で、弱っていた身体に負荷をかけてしまったようでした。風邪を、こじらせてしまったというのが本音なのです。無理難題のように「千葉まで送ってくれるように」と願う、妻に顔向けして、さらに、大阪のグランドチャンピオンの参加選手を応援するという、二つの無理を、ゴリ押ししたという、衝撃を起こしたという事です。
 とにかく、日々突拍子もない事をしようとするようです。新しい刺激を求めて、今までの継続的な動きとは別に、流れをチェンジするような事を好んでするようです。自分の考えることのできる瞬間を持つ前に、何か、浅はかな考えでも、貫くという事です。何か自分が眠っているように思って、目覚めようとするのかもしれません。とにかく、今日は、新しい衝撃を、連続的に加えようとしたのかもしれません。日々目覚めたいという気持ちを持つという事が、今日のような行動になっているという事です。当然、私の心の本質に、新しい感覚を与えたいという事なのでしょう。 
 ところで、疲れ切って、大阪の府立体育館近くの、東横インについて横になったのですが、大阪での生活が思い浮かべてしまったようです。ここの体育館では、全日本ウエイト制の大会に数回出場したのです。またここでの生活も思い出として蘇ってきます。タイムトンネルのようです。思い出は時間と空間を超えるようです。昨日に、全日本に出たような思いにもなります。まさに、大阪での思い出を掴んで、ベッドに横たわっているようです。今、確かに生きていて、過去を懐かしく思っている訳ですから、六十数年の人生も充実していると思うのです。
 夜中、こうして、久しぶりに大阪の難波界隈を歩くと、時の流れを忘れてしまいそうです。三十代にタイムスリップです。立ち食いラーメンの金龍というお店もありました。懐かしく思って、ちょっと値段は昔と違って高くなっていますが、それでも味は昔のままでした。こうして、日々着実に歩み続けて、間違いもなく過ごしてきてみて、自分の過去を、しっかり受け止めているような気がするのです。確かに、時代は、新しい方向に向かっているという事は、分かっています。その新しい時代を担うのも、私ではなく息子という事になるのでしょう。その為にも、しっかり、息子たちの為に準備するという意味で、確かなものにしたいという気持ちになります。 疲れた身体に、大阪の街を歩くには、大変なので、すぐに引き返して、休むことにしたのでした。