2016年6月13日(八段語録2808)
熱望(5)

 最近、妻から指摘を受けるお腹のデッパリを、何とかするという姿勢を持ち始めています。本当に、気持ちを入れ始めています。まずは栄養管理という事で、糖質を少なくするという事を意識し始めました。それからトレーニングも工夫するという事にしました。もともと筋肉質という事なのですが、食事の量が多いので、お腹に体脂肪が付きやすくなってきているという事です。妻の一言は、大きく、全ての自尊心も吹き飛ばされます。ただ太ってきているという事だけなのですが、「寿命が短くなるから、痩せなさい」というのです。もともと太く短くという生き様でしたから、暴食をしてきたことの付けが回っているという事です。敢えて、社会から遊離した人生を送っていました。それで、行くまいとしても行かざるを得ない孤独さと闘ったのです。当然、ストレスが高まって、暴食に走るのです。自分の背負っている重荷は、誰もいないのだという気持ちからという事です。入門したところが、極真会館でした。その団体が世界にまで及ぼすようになっていることを悟ると、天地を駆け巡る事をできる内容を、身に着けようと励んできたという事でした。
 さて、極真の道を歩むにあたって、真剣さの故か、初心者の白帯から、生命が安息するようなことは無かったのです。絶え間ない向上心が、自ら刺激するのです。つまり、現状維持には、心と体の平安は無かったのです。ひたすら、肉体を見れば、鎧にしようと鍛練するのです。また心を眺めると、強固な精神力を身に着けようとするのです。結果、極真精神と極真ボディを目指すのです。直ちに、形成することができないので、日々努力の連続だったのです。傷ついたり、打撲したり、骨折を繰り返すのです。それで、極真空手の何たるかを悟るようになったのです。レベルは全日本に出場するという事でした。その基準が、自分を納得させる要因であり、進むべき基準になっていったのです。それで、私の望みは、全日本に出場する事であり、一勝でもする事でした。望みも、生命も、事情も、全ての意図もここに標準を合わせたのでした。
 ところで、青春時代の私と、今を比較するでもなく、稽古量は少なくなり、年齢が高くなればなる程、悟られまいとしても、その怠惰ぶりを、露出するに至ってきたんです。それを妻に指摘されるのですから、衝撃が走るのです。あんなに輝かしく光を放つ時代を、思い起こされるわけです。あの青春時代の栄光の前に、屈服すましとしても、屈服せざるを得なくなるのです。あの時の直接的な能力が蘇ってくるのです。その年齢の状態には戻れないまでも、自分自身に潜む、怠慢性だけは打破しようと思うのでした。
 そのような事を意識することで、私の怠慢な波が自身を襲わないように、阻止する闘いに立ち向かわなければという気持ちになるのです。染みわたっている怠慢という私的な悪癖を取り除く闘いに、先頭を切って立ち向かおうとするのです。どこまで達成するか分からないのですが、挑戦するのです。このような心と意図と観念で、主義主張しようとするのです。この気持ちの能力のパワーを、体に現そうとする闘いが始まりました。全体の心を、もう一度妻の言葉に従わせ、肉体の創造に着手するという事になったのです。今日が初めの一歩という事です。この年齢で、極真ボディを目指そうとするという事です。馬鹿げていますが、そんなことを考えているという事です。