2016年3月17日(八段語録2720)
自己成長と創造
北海道は、故郷の仙台がマッチ箱に思えるほど、スケールが雄大な自然に包まれていました。特に、深い夜は、神秘性がさらに増すのです。月明かり照らされる洞爺湖は、この世のものと思えない程の、鏡面のような淡い光を反射していました。昼間の洞爺湖も良いのですが、あまりにも自然が豊かすぎるので、気持ちが全てに行き渡るせいもあって、分散されやすいのです。しかし、夜は集中するのです。すべてが私を包囲して、私を際立たせ、感覚全てが、五感で受け止めることができるのです。このような神秘性を、摩周湖で感じ、支笏湖や様々な湖で感じたものでした。それだけに、自然に包まれた青春時代は、何か自分の価値が高まるような気持ちで、発展を促してくれるようでした。
また、友と夜中、一番鶏がなく声が聞こえるようになるまで、話したのですが、その思い出は、今でも新鮮なのです。話をしている最中は、新しい人生の道を打開していくようであり、友と灯台の光を目印に、新しい航海をする水兵のような気分でした。周囲が神秘でいっぱいの世の中を、一人開拓するような果敢な兵士そのものです。自分が凛々しい姿、荘厳な姿になるような気持ちになっていた記憶が残っているのです。
特に、若くして挑戦したことは、怖いもの知らずという事もあって、同じ年齢の職場の女性とも屈託なく話をしたのです。決して恋愛感情という事は思ってもみませんでした。休日の日など、夕方から食事をして夜に及ぶこともありました。その時間を尊重して、このような豊かな環境の中で色々と話したものです。そして、気持ちの一致があって、効果としては、仕事もはかどりました。その女性は、いかなる環境でも、私の指示をすると、一生懸命取り組むようにしてくれたのです。プランを話し、次にどのように行動するかという事を心がけてくれて活動してくれ、気持ちが通じるようにしたのでした。それで、仕事がうまくいったという思い出があるのです。勇気がいりましたが、この女性の事も一生忘れることができない思い出になっているのです。
さらに、一人での営業は苦痛が伴っていたのですが、ペアを組んで、訪問すると、顧客が喜び、契約も取れたのでした。会社の営業で、女性の力が大きいと思ったものでした。仕事が軌道に乗るまで、私がどうすることもできない事も、サポートしてくれました。事業をするという事は、このようなパワーのあるパートナーがいなければ進まないという気持ちにもなったのでした。その女性を中心に、何人かの女性達が、一緒に仕事をするようになると、会社の発展が一段と飛躍したのでした。当然、空手と仕事の両立がなされるようになると、進むべき、方向性も見えてくるというものでした。
この北海道で修行したことは、空手の稽古だけではく、自然に包まれる豊かさを感じたのであり、仕事での女性のパートナーとの絆を大切にすることで、飛躍的に業績が伸びていくという実感をしたのでした。組織的な運営は、このような女性との対話で、学んだという事なのです。この時に、女性と話をするという事で、言葉が洗練されて、話も上手になったようにも思うのです。営業をしていたので、基礎は出来ていましたが、しっかりとした組織運営ができたのは初めてでした。