2016年3月10日(八段語録2713)
第五章 組織論
第五節 生命を重視する組織運営
責任者は基本的に、極真の重圧がかかって、上から押し加えられるし、下から引っ張られます。それだから、発想として、道場生の手本にならなければならないという事になります。極真の伝統に立脚していかなければならないし、道場生から手本にならなければならないという事です。このような意味では、いつも資格があるかどうかと、自分に問いただすことは必要です。そうすることによって、中央に立つという事になって、責任を負った人という事になります。考えてみてください。一つの幹が育てば、そこから枝がでます。この枝がどうなるのかという事は、幹によって決定されます。また、根を中心として見る時に、根の端を中心にさらに伸びていきます。根な真ん中を中心に大きくなるという事です。このような自然を眺めての、システム作りが必要であるという事です。ですから何度も言うようですが、宮城県本部は、管理組織ではなく、発展組織という意味で、生命のある行動組織であるというのです。
さて、そうすると、現場の師範に細かく報告しなければなりません。そうしなければ、道場生が保護されません。中央を中心として四方を保護するという事です。「こっちに行ったら駄目だ。こう行かなければいけない。こう行っては駄目、こう行かないと」と押し出すのです。そのような意味では、現場の師範に、即刻報告しなければならないという事です。私達には、極真の理念があるのです。この理念をベースに組織運営がなされるという事です。このような理念のある組織であるがゆえに、正しい道場の運営もあるという事です。これを道場の稽古の中での望み、目指し、生活の起点になるようにすべきなのです。そうすることによって、極真精神という水源地に、水道のパイプを連結させ、水源から多くの水を供給するという事になるのです。
そうであるから、現場の師範は基地を持っているという事です。基地を中心に道場の運営をしなければならないのです。その基地は、稽古をしている道場よりも強いものでなければ発展しません。木を見ると、幹から枝が伸びていきます。幹は枝よりも大きいのです。同じようなものです。道場で稽古をする現場よりも、いつも強力な力の母体にならなければならないという事です。そのような土台を持たないと発展しないのです。今は、強力な母体が、現場の師範を中心に形成されてきています。一心同体になるスタッフがいるという事です。離そうとしても離れることができない立場を結んでいるという事です。極真にはしっかりとした道があるのです。その道を開くために、現場の師範とスタッフが一丸となって、組織拡大をしようとしているのです。ですから、人を生かす組織とは一人では駄目なのです。責任者とスタッフがベースを組んで、水源地にならなければならないのです。これから益々訓練道場、教育道場を広げていくのです。
今は、組織化、組織強化のための生命ある活動をすべき時に至っています。ですから、これからは、現場の師範を支える道場生の、人数が増えなければならないという事です。試験が、世界が共通に公認する過程が昇級・昇段の審査会という事です。それに合格する人材を育成するのです。このような体制の原型はもうすでに出来上がっているのです。