2016年3月4日(八段語録2707)
第四章礼節
四節不倫問題と公金問題


 指導者が、不倫に陥ると、許しはありません。許しより、極真精神が願いません。心身を鍛えたのにもかかわらず、性の問題を自己管理できなかったために、問題を起こした指導者が多いのです。最近では、車に女性を強要し、乗せては強姦して、逮捕された事件、女子道場生をラブホテルで性の個人レッスンをして逮捕された事件、温泉で強姦して逮捕された事件、多くの指導者が良からぬことをしているのです。指導者にとって、最も問題になるのが衣食住の問題、性欲、次に物欲に対する欲望、これが罪悪の入り口になるわけです。このような課題を管理できないようでは、指導者になれないのです。特に男女の不倫は、家庭を滅ぼし、世の中を傾かせるのです。この問題に自信のない人は、極真の指導者は無理です。指導者で、万が一、これを破り、問題を起こした場合は、逃れる道があるというのでしょうか。どんなに素敵な女性が現れたとしても、家庭を壊さないために、歯を食いしばってでも脱線しないようにするのです。
 今後、男女の指導者には特に、最大の礼節として、注意しなければならないのです。何かうわさが立っている人は、気を付けるべきです。指導者は、間違っていけないようになっているのです。飲み会等をして、男女がじゃれ合っている内に、酒の力で間違う事もあるのです。責任者はこの原則に、厳格でなければならないのです。指導者が道場で指導するようになると、必ず不倫への道が待ち構えています。最後の峠で美女が現れるのです。もしその誘惑に乗せられるような事になれば、指導者の道から、崖を転がり落ちるようになるのです。道場立ち上げの頃、若き有望な青年が、家庭のある女性に誘惑されて、道場の指導者なれず、駆け落ちしてしまいました。実に悲しいことです。家庭を破壊し、指導者の人生まで無意味にしてしまったのです。もう悲しい思いは、すまいと思っています。これが指導者が願われる、第一の礼節なのです。
 ところで、これだけではないのです。指導者はいずれ公金を管理するようになります。このお金をむやみに使ったりすると、破たんしてしまいます。師範の中には、全国の団体から集めたお金の扱いを誤って、公金を使い、自分の快楽の為に使った指導者がいました。結局は追い出されてしまったのです。東北の指導者にもいました。その人はもう禁足処分になるし、全く相手にされなくなっていったのでした。道場運営でも私生活でも、物質をないがしろにしてはならないのです。公金をきちんと扱わなければならないのです。徐々に組織は大きくなります。公私の問題を徹底しなければならないのです。どんな事例を見ても、公金を誤って使おうとすると、犯罪に値します。それでなくても滅びてしまうのです。指導者は、道場生が月謝として支払ってくれた公金をいい加減にするわけにはいかないのです。これが第二の戒めなのです。
 男女問題・公金問題、これに対する礼節が指導者は問われるのです。組織を運営するときに、この件に関して注意を払ってきました。人が崩れていく原因がこのような事ですから、第二の礼節として、挙げているわけです。