2016年2月20日(八段語録2695)
第二章極真空手での教育
一青少年期こそ極真空手の出発


 青春時代は誰でもが好みます。還暦を過ぎた中高年時代とは全然違うのです。ちょうど季節の移り変わりで、春と夏と秋は、そのまま自然に連結されるのですが、冬と春の間は格段の差があります。それゆえに、私達の極真精神でも大きな違いがあるのです。つまり、中高年時代には失いかけている、輝くものが、青少年時代にはあるという事です。いつの間にか、青春の輝きは消え失せてしまっている、中高年時代と青少年時代は交差してしまうと考えてしまうのです。ちょうど春になると、色々な草木が新芽を吹き出すのが見られます。それは、森羅万象の変化をもたらす春という事です。それだけでなく、昆虫も動物も変化します。季節を移動する、渡り鳥の群れにも変化が見られます。そのような意味では、誰もが自慢できるのが春の季節であるという事が出来ます。極真空手を習おうとする道場生もこの春に新たなる心で、稽古を始めるのです。人生にとって、春の季節である時期を知っているのです。青少年期の時期が、まさに春の季節であるという事は誰も否定することはないでしょう。

二青少年の心

 少年時代に入門する道場生が多くなっています。この年代の子供達は、極真空手を稽古していると自慢するのです。少し技を覚えると、もう黙っていることが出来なくて、両親や友達に話すのです。大人になれば、自慢すると、噂になると思って控えるのですが、子供達は正直です。稽古をして良い事であれば、どんなことでも自分のものにしたがる、吸収力が強いのです。稽古を好きになる土台が少年にはあるのです。そして、幼い少年少女であればある程、一番になろうとするのです。「私が世界で第一位になりたい」という心は、極真精神に合致しているのです。最高の頂上を目指して登れば、良くなるのです。自分なりの最高の頂上を目指して、登るという事になると大志が広がります。少年であればある程、本来の欲望として強いのです。そして競争するようになるのです。そして、世界で一番になる道があるのです。それは創始者が世界で一番になったのだから、極真精神でもって、自分の分野として、世界で一番を目指すという事なのです。極真に所属するという事は、大きな恩恵を受けるという事かもしれません。この影響で少年としての気概を持つのです。

三青少年の大きな夢

 青少年ならば、夢があるのです。夢だけでは、心が移り変わっていくので、しっかりとした稽古をしなさいというのです。そうすることによって、定着するのです。現実は困難ですが、未来に通じる喜びであるという事を知るのです。それを知るために、稽古をするのです。楽して将来の夢を掴めないという事を、身体で覚えるのです。そうすれば、ねばり強く、十年でも、二十年で歩むことが出来るのです。また、稽古で五体を動かす中で、適性を悟るようになるのです。最も素晴らしい事は、好きで何事もすることです。好きになって人生を過ぎてみると、とてつもない、大きな事をしてきたと思うのです。それは好きだからという事です。
これが成功の秘訣という事です。更に人生は一度きりです。計画も稽古をする中で浮かんでくるのです。青少年の時が、分岐点という事にもなります。その計画があってこそ、一生を勝利的に歩めるという事に成るのです。万全の準備を夢をも持って、対処できるのも青少年時代という事です。