2016年1月13日(八段語録2656)
精神的主柱

 大山総裁の死去以来、あらゆる混乱の中から、もう既に二十数年の歳月が流れてきました。その伝統が守られて来ているかというならば、どの分派であっても、あるいは直系の遺族であっても、総裁の正しい意志が受け継がれているかというならば、はなはだ疑問という事になります。その中でも、私は手塚会長と共に歩んできたことが、極真精神としての誇りであるという事を思っているのです。会長が総裁の伝統をしっかり継承し、発展させているという事を実感しています。そして、その歩みは、このグループで証明されていることであり、会長の弟子であった松井氏といえども、認めるところであると思うのです。ひとえに総裁が根の中心の根なのです。そして、その伝統に従わなければならないのであり、発展させなければならないということは、間違いない事なのです。今の私は、どんな話にも影響されないのです。会長が主張する内容にしか、従っていないのです。それが私の信念であるということです。
 さて、総裁は、会長を千葉の責任者に勝手に立てました。本人の意思を確認しないままです。それは、極真会館の肉体的強さではなく、精神的主柱に立てたと思っているのです。それは、総裁の良きところを最大限引き出し、新たなる未来を切り開くに相応しいと思ったからであると思うのです。私が十数年歩んできて、正しい手塚グループの発展は、会長の姿勢に尽きるということです。その為に私達は二代目としての会長を支持し、絶対に支えてきたのであり、これからの発展に大きな展望になるのです。そのような意味では、会長の語る言葉以外に必要なものは無いほどなのです。そこに未来が開かれていると思っているのです。第二の言葉は必要がないのです。理由は明らかです。会長が大山総裁と共に歩んできた歴史であり、極真の勝利の伝統を築くために戦ってきた記録なのです。もちろん、総裁の死去以来、分派問題で、大きく失ったものは大きいのですが、それ以上に堅実な発展をしていくという夢は広がるのです。
 ところで、今回会長は、大阪と東京の二か所で、手塚グループの方向性の会議を提案してくださいました。誰もが集まることができるような日時を選択して、大阪は三月の二十日頃にということです。東京はというならば、その前後という事になると思うのです。どちらにしても、副会長としての主張は、第一に、会長が存命中は、命がけで会長を守るということです。この世的に言うならば、終身会長制に当てはまります。もし、業務に支障があるならば、私達がサポートをするということです。第二に、このグループを引き継がなければならない事態に陥った場合は、社団法人として、理事長、理事を師範達が担当して、共同で運営していくということです。当然公平な給料制であり、会議や社団で行う行事は経費として配分するということです。第三に、会長が未来に託す願いの「言葉」は守っていくという事です。このことを会議では提案するつもりです。
 それにしても、私の自覚としては、二人三脚で会長と共にグループに発展に寄与してきたと思っているのです。手塚会長があって、これまでの基盤が築かれてきたのであり、これから大きく発展する道は見えているのです。様々な課題がありますが、大まかな事は、上記に述べたことと思っています。