2016年1月10日(八段語録2653)
成人式に思う

 今年は「何をすべきか」という事を考えるのですが、元旦より思い描いている「成長と覚醒」というテーマの如くに、極真会館宮城県本部の基盤を確立して、その次にはすべての道場生を成長させ覚醒させていくというプランなのです。道場生を成長させ覚醒させるという事を天下に誇るという事に、誠実に向き合っていきたいと思うのです。「目に見えること」、さらには、無限な可能性のある道場生の将来にも、極真精神という、「目に見えない事」に関しても最大の関心を持とうという事です。当然、日々の稽古で道場生が成長していかなければ、未来に対しての希望などあるわけはないという事です。指導者として、二十数年も見えない闘いをしてきましたので、その経緯は、結果として徐々に「目に見える」かたちとして、表れてくるという事だと思っているのです。ですから結果を出すのに、「目に見えない事」に誠心誠意対応しなければ始まらないという事です。その為に、多くの人と相談しながら、全面的に闘争を行う覚悟が必要であると思うのです。
 このような闘いをして、地域に勝利的公認を受けるようにならなければならないし、相談した人たちからも、「良くやった」と評価されなければならないと思うのです。実際に地上部隊として戦闘態勢に入るのです。その最前線に立つのが、これまた責任者である私という事に他ならないわけなのです。どのような、嫌がらせがあろうとも超えていかなければならないという事であり、今年も決戦の最前線にあるという事です。言い換えれば、どんな姑息な手段を使う敵を前にして、怖気づくのではなく、もっと高いレベルの武道精神でもって、私達の手で全てを吸収しようとするのが、私達の存在であるというのです。自分たちを育ててくれた地域や町内の人達に、御恩を返していくためにも、私達の存在があるであるという強い確信なのです。それは、極真精神という歴史史上初めて現れた精神の上に立って、繰り返してしつこいようですが、私達を育ててくれた地域に恩返ししていかなければならないというのも、私達の責任という事です。
 それには、極真会館だけ、一言付け足せば、まとまってもダメなのです。武士道精神の背景にある諸団体との、連帯の基盤を作らなければならないのです。そして、この統一戦線を組むことができなければならないという事です。乱れているすべてを打破して、武道精神の根となり、私達の手で起源を、形成する覚悟がなければならないという事です。やはり責任意識が高くなければ、前進もできなければ、衰退に陥ってしまうのです。やはり強力な団体を目指していくという事です。
 そんなことを考えているうちに、成人式を終えた娘さんたちが、振袖の晴れ着に袖を通して、行き来する姿に出会いました。私の時は、修行に明け暮れて、成人式をやったという記憶はないのです。この式を、新たなる出発として、自覚してもらえればと、老婆心ながら意識するのでした。いつの間にか、私の子供達は、もう既に成人式を終えて、立派な社会人として成長しつつあります。有難いことです。成人式を迎える道場生も多く在籍しています。社会と日本を背負って、世界に貢献していくことができれば、極真空手に携わった指導者としてうれしい限りです。そんなこんなで、日曜日の一日、成人式を迎えた青年に対しても、心を砕きながら、一日を終えたのでした。