2012年2月16日(八段語録1594)

保護司会新年会


 観察官から面接に関しての対応の講義と私達の討議、そして各自からの発表が行われました。ネオパレス仙台という仙台東口のホテルで初めて行われました。というのもいつも苦竹の「さんもん」を使用していたのですが、今回の大震災でビル自体が全壊でしたので、会場を変えざるを得ないのです。それでも、この会場で、午後三時から研修会が始まったのでした。

 保護司として研修と研鑽を重ねなければ、役割をこなすことが出来ないので、しっかりと研修を受けるのです。色々な情報が集まります。そして、今後の自らの課題を明確にしながら、更生保護の役割を果たしていこうとするのです。その後、新年会が行われました。今年は、宮城野区が被災地という事もあって、来賓を呼ぶことを差し控えながら、身内だけの新年会という事になりました。それが、今回はぴったりしているのです。仲間内の親睦が測られ、保護司会としては、新年会に満足を感じたのでした。

 更生保護の仕事をしていくうちに、経験が、少年院や刑務所から出所して、社会復帰しようとするメンバーに、自分でも驚くほど力強い強力な知恵と能力を発揮するのです。この人達を、何としても社会参加させていきたいという欲求が生まれます。出所後の生き方に、自分たちが関与していくと思うと、ことさら真剣にならざるを得ないのです。今までの人生で培った全ての人格を投入するのです。ありったけの気力を振り絞って、人生の生き方のモデルとして振る舞うのです。その時、対象者は、打ち砕かれた心から解放されて、勇気凛々として頑張ろうと決意して生活するようになるのです。

 社会からはみ出した対象者が、障害を克服していくのは並大抵のことではないのです。その後押しをするのです。その後押しが強ければ強いほど、本当に障害を克服する事が出来るのです。再び再犯しないように、人生の第一課としての保護観察期間としようとしているのです。ここで克服しなければ、再び元の木阿弥になるのです。これからの人生を真剣に歩めるように面接は続くのです。一日たりとも自分の力にあまることを成し遂げようと決意しない限り、どんな人でも社会復帰は不可能なのです。

 例え罪を犯したとしても、人間のできることなら、なんだって出来るという気持ちを持たせるようになるのです。そして、例えどんな困難にあってもいつかは必ず目標を達成しようとする心を起こさせるのです。