2012年2月14日(八段語録1592)

バレンタインデー


 息子の嫁の茂奈からバレンタインデーで手作りのクッキーを貰って食べました。格別の味わいがありました。何時間もかけて、真心を込めて作ったクッキーを一瞬で食べたのです。実に愛情のこもった、味を味わったのでした。私との家族関係は、これからも続くのですが、アメリカ育ちの茂奈と共に生活するだけで、新たな世界が広がります。人間の個性の素晴らしさを実感するのです。
 さて、この茂奈を見ていると、人間の生命力に、リズムやメロデーを感じてしまうのです。元気で明るく盛んな雰囲気になったり、静かな雰囲気に成ったり、様々なのです。平たく言うならば、意気消沈してホームシックに陥っている時もあるのです。今の環境についていけなくなって、人生に立ち向かう意欲が失われてしまっているような状況になっているのです。この二年の間、どん底に落ち込んで這い上がれなくなっている姿も見ました。その時は、私は黙って思いやってあげるだけなのです。
 だが、彼女の姿勢を見ていると、ある時、高いレベルの状態に精神状態に引き上がっているのです。そして勇気をもって対応しているのです。今まで自分を抑え続けてきた力を一転して、失意から抜け出す力として、転化しているわけです。二十歳という若さは素晴らしいものがあるようです。満面の笑みから、アラビアンナイトの美女に出会ったような感動さえ受けるのでした。
 このような、変化を嫁の茂奈に見る訳ですが、二十歳という若さは、何と素晴らしいものかと感動さえするのです。まさに茂奈の笑顔に、人間の偉大さを測る物差しのように感じてしまいます。茂奈が自分の理想のレベルに達しようと、頑張る姿を見たのです。森家の素晴らしい人を迎えているのです。それもはるかアメリカからですから不思議な出会いを感じてしまいます。
 ところで、今年のバレンタインデーのプレゼントは、茂奈からのクッキーだけでした。不思議に、義理チョコも無ければ、娘たちからのチョコもなかったのでした。もちろん妻からも無いのです。寂しさを感じるのですが、それだけに茂奈からもらったクッキーは格別な味がするのでした。アメリカから単身で、息子に嫁いできた訳ですから、大変な苦労があるのだと思うのです。
 それでも、陽気そうに振る舞っているのです。環境もまるっきり違うところで、二年余りの歳月を過ごしてきたのです。そして楽しそうに振る舞っているわけですから、本当に偉い娘だと思うのです。そして、今年は、保育士に挑戦しようと専門学校に通うのです。それが、何とも嬉しい気もするし、大変さをさらに感じるのではないかと心配もするのです。二十歳という人生を、今の生活舞台に熱中して、夫婦の愛であれ、専門学校であれ、何でも熱中して、面白くて仕方がないという態度で取りかかって欲しいと願うのです。