2012年2月4日(八段語録1582)

息子よ!挫けるな


息子に関して話したいことは、生涯学習しなければならないのが、人生という事です。知識は実に大切なのです。豊かな人生を送っていく上で、学ぶだけ自分の人生に利益をもたらしてくれるのです。学習は、あらゆる閉じられたドアを開いてくれるのです。無知なる人間が、絶望の淵に追いやられると、対策も立てられず、もがき苦しんで、それで終わりです。しかし、人生において学習して知識を身に付けていると何かしら希望の光を感じるのです。生活の知恵が働くのです。
 今、息子は、仙台接骨専門学校で医療の勉強をしているのです。成績は思わしくないようです。最終学年ですが、今年の成績の結果留年になるのです。それでも、私は、卒業するように話します。知性を身に付ける為に、医学という方向を決めて学べるからです。ここでの学びは、人生において役立つはずです。知性が直観と結びつくと思っているからです。人生を歩む中で直観を養ってくれるのは、地道な知性の獲得からなのです。息子にしてみれば、三年間の教科書は、百科事典のように知識の集積でしかないと思っているかもしれないのです。しかし、親として言いたいのは、真の知性は、人生に役立つのです。それが分かれば、例え集中力を欠いて思わしくない成績でも、人の二倍の時間を費やせば、人並みになるはずであると思うのです。
 何も頭の良し悪しを言うのではないのです。人並みに考えることができれば、それで十分です。何故ならば、人間は何も創造などしていないのです。偉大なる自然や神が、初めから準備しているものを、ただ発見したに過ぎないのです。この種の発見を、私達は、創造と呼んでいるだけなのです。だから、勉強は必要なのです。勉強を土台に何を発見するか分からないからです。
 息子に言うのは、仙台接骨専門学校で学ぶことを軽視して、拒否してはならないという事です。何年かかってもいいじゃないですか。その勉強での知識が、これからの人生に正しい方向として役立つはずなのです。ましてや、今回留年したと息子は、話してくれました。息子に言いたいのは、失敗しない人生など無いのです。問題は、失敗する事にあるのではなく、失敗した時にどのように対処しようとするかだという事です。
 さらに親として言うのです。どんな状況になっても、向上心を忘れてはならないということです。向上心こそあらゆる試練に耐え得る原動力です。もう少し見栄を張ればいいと思うだけです。この向上心は想像力を喚起する働きもするのです。私は、中高の頃、成績も良くないのに、早稲田大学に入学しようとしているのだと言っていました。それも政治経済学部を目指していると公言していました。誰も本気にしてくれなかったし、結果、入学は出来なかったのです。それだからと言って、腐っていたかというならば、もっと大きな法螺を吹きながら、人生歩んできたような気がします。結果、向上心を忘れなかった事になり、成功へと導かれた人生を送っているように思うのです。
 息子の仙台接骨医療専門学校へ通う動機は、道場生が怪我をした時に、自分が治してあげることができるようにという事でした。決して不純な動機ではないのです。動機は十分利他主義なのです。それだから親としては、未完成な息子を見守っていきたいのです。