2012年1月27日(八段語録1574)

議論と対話


 寒い一日でした。朝から雪が降ったり止んだりでしたが、気温が氷点下の為に、道路はアイスバーンでした。いつものように朝にチラシを配布したのです。凍えるような寒さの中での修業を終えました。ファミレスのジョイフルでコーヒーを飲みながら、消費税の問題点、景気回復策、税制のあり方を真剣に討議したのでした。
今の政府の消費税と社会保障の一体改革が、景気を後退させ、悪循環になるという意見を聞くと、私は、包括的な所得税に移行して、納税者背番号制度を導入すべきであると主張するのです。国民の所得の把握をして、所得に応じた税にすべきであるという反論です。さらに、税制よりも景気を回復することが前提であるという意見に対しては、これから成熟社会に移行していくのですから、高度成長時代のような成長は見込めないと話すのです。そして、納税等による歳入と、医療や社会保障など,国の柱となる歳出をどのように調和を取るかが重要な事であると意見を述べるのです。
それにしても、今の政府の消費税値上げに関しての議論を聞くと、逆進性が色濃い税制に移行しようとすることに疑問を感じてしまうのです。収益を上げて頑張った人が、国に大きく税金で貢献できる仕組みを築くべきであるのです。貧しい人々や勤労世代ではない人たちから、租税負担を重くするようなことは、あってはならないことだと思うのです。
 確かに消費税は、消費した分だけ一律に納税をするわけですので、租税として納めやすいという事になるのです。それでは、一生懸命働く人が、より多く買い物をするかというならば、はなはだ疑問なのです。多くの人の場合、衣食住にかかる費用は、贅沢しなければ、大差はないのです。そのような事を考えると、富める者は、益々富み、貧しい者は、這い上がることが出来ないほどに、負担が大きくなるという事になるのです。
 そのような事を、議論したのでした。そして、いろいろと会話をする中で、議員として政治の世界で勝負する生き方と、武道を通じて青少年教育に徹して、聖人の世界へ住もうとする生き方を比較すると、根底から違うものがあるのです。競争しあう中で、椅子取りゲームのように生存競争をしなければならない政治の世界と、良心の世界をから心に恥じない世界に住もうとするところから、調和を重んじていこうとする生き方とでは、人生観が決定的に違うという事を感じさせられました。前者は、生きるか死ぬかのサバイバルな世界であり、後者は共に気持ちを携えていこうとする生き方であるという事でした。
 それにしても、今日は冷え込んで、道路もアイスバーンのままで雪煙が舞う様子でした。その後に、消防での幹部の新年会がありましたので、その場に直行したのです。途中、冬道による事故が多発していました。新年会では、今年の消防に対する意気込みを話し合いました。さらに、私の纏の演技がとても好評のようで、ユーチューブに仙台消防出初式としてアップされていることや、河北新聞に,纏を振るっている姿を大きく写真に掲載されているという事を聞かされて、ありがたく思った次第でした。纏振りの動きが、移動稽古のように動いているのが、自分として逞しく感じたのでした。
 最後は、青少年交流振興協会の理事長の増田先生と会報に関しての打ち合わせを、事務局の笹さんと一緒に自宅にお伺いしたのです。年齢が八十歳になっても、お元気でいらっしゃいます。今後の財団の方向性等を話しながら、帰路に就いたのは、午前を回っていました。今は充実した人生を送っているのだという実感をするのです。家族と妻に感謝しつつ一日を終えたのでした。