2012年1月20日(八段語録1567)

ポール師範への提言


 糖尿病は、インシュリンの分泌量が少ない体質になっているからです。そのまま、放置すると、合併症で新たな病気を併発します。生活習慣病なので、改善する余地があります。後天的であるために、必ず完治します。それを実証しました。
私は、選手時代、身体を作るために、相当量のご飯を食べていました。体重も百キログラムを超えていました。選手の時は、運動量が多かったので、十分身体を管理する事が出来ました。血糖値も平常でした。
しかし、五十歳の後半から、運動量が少ないにも関わらず、食事の量が多い為に、医者が三年前に血糖値が高いという判断をしました。更に、あるホルモンが高い数値を出していたので、血圧が高くなるという事でした。このことは、最近の医学で発見されたことなのです。つまり、高血圧にはっきりとして原因が究明されたのです。この血圧を改善する為に、副腎を一つ取るだけで、正常に戻るという判断でした。私は、身体にメスを入れることを拒んだので、薬での治療にしたのです。
さて、五十六歳の時、糖尿病と高血圧という二つの病魔が襲ってきた事になるのです。すぐに、東北大学病院に検査入院をしました。糖尿病はインシュリン療法、高血圧は、薬での治療を選択しました。二つの治療法は的確でした。正常になったのです。しかし、糖尿病は、インシュリンを毎日三回打たなければならない事、高血圧は薬を飲まなければならない事でした。
二年が過ぎようとした時に、十日断食をしたのです。十日間何も食べませんでした。水分を補給する以外何も口にしなかったのです。インシュリンの値は平常値でした。血圧も平常に戻っていました。そして体重は、十二キログラム少なくなっていました。十日断食の後、リバウンドを恐れて、菜食中心のメニューにしたのです。それで、血糖と血圧は正常の値を示していました。
この状態の時に、出会ったのが、糖質制限食という事でした。炭水化物を取らないという食事なのです。つまり、入り口から糖質をカットするのです。ライス、パン、ポテト、を拒絶したのです。そして、主食を、ソーセージ、チーズ、フィッシュ、ビーフにして、野菜を多く取るようにしたのです。食事の量は多量でした。しかし、血糖値は平常のままだったのです。もう既に半年過ぎていますが、正常です。血液検査でヘモグロビンb1の値も5,8と正常になっていました。
このような事を考えると、私の身体は、農耕民族ではないという結論です。つまり、農業をして生活していた民族ではなく、どちらかというならば、狩猟民族になるのです。猟をして生肉を食べ、魚を食べて、野菜を食糧にしたようです。狩猟民族のような生活をすると、たちどころに体調は良くなりました。もちろん、トレーニングをしっかりしているのです。当然、アルコール、タバコには決して手を出さないのです。今の体調も良く、体重も九十キログラムを切ったのです。
人間のDNAには、必ず血統があって、先祖の暮らしぶりを反映した状態の体質になっているのではないかと考えてしまうのです。その体質には、お世辞も嘘も通用しないのです。その体質を騙すわけにはいかないのです。その体質を理解する事が、真の知性であると思うのです。それは、見出さなければならないことかもしれませんが、私の場合、発見したのです。このことに気が付かなければ、他の病気を併発していたのかもしれないのです。私の場合、最もふさわしい食事療法へと導かれました。この方法がポール師範に当てはまるかはわかりませんが。糖質を余分に取らないという事は、体質上間違っていなかったのです。そのような意味では、良き知性を身に付けたのです。決して知識だけではなく、知恵を授かったように思うのです。知恵こそ知性の代名詞であると思うのです。参考になれば、確かめてください。