2012年1月14日(八段語録1561)

現状からの脱却


今日は、会長に会いに上京しました。運命共同体としての戦略会議なのです。その事で、高速道路を走らせ、四時間かけて到着しました。ノンストップ運転でした。最近久しぶりに、菅野師範とも会話の場を持つ事ができました。随分指導者としての自覚が生まれて、積極果敢に取り組んでいるという実感をさせていただきました。これからの手塚グループのキーマンになる人物ですので、話し相手として充実した、車での時間を過ごしたのです。今年で四十歳になるということで少し驚きましが、私が仙台にUターンした年齢です。この年代からの人生の戦い方を、いつの間にか、後輩に話すよう諭していました。十年一昔と言いますが、私がもうすぐ還暦を迎えようとするのですから二回りの差があるのです。
 今回、会長、杉原師範、菅野師範と、これからの方向性に関して話し合いを持ちました。不思議な事に、杉原師範とは、東京で3年の期間、大阪で4年の期間、一緒に空手道に励んだ仲です。私の若かりし情熱を燃やして指導した覚えがあります。杉原師範も、年齢を重ねて、円熟した人格になっているのです。人は、努力の跡が、醸し出されるのだという事を改めて感じるのです。会議は6時間余り持ちました。色々な事を検討しました。一番のメインは、会長を支えていこうとする確認です。強い信頼関係の和を築こうという事でした。これからも何度も突合せながら、世界に羽ばたく手塚グループの礎を確立しようと全員が心を合わせたことになりました。
 スタッフ全員、昨日、今日の信頼関係ではないのです。杉原師範とは、上述した期間、菅野師範とも16年、会長とも16年の期間、共に汗を流し、苦労を共にしたのです。この信頼関係の絆が大きな発展を呼び込むであろうことは、推測することができます。期間や時間は嘘をつきません。必ず最大の成果を上げていくという自信につながるのです。
 どのような境地にも必ず解決策があります。困っている時、障害にぶつかったら、時間というものが解決する能力があることに気が付くのです。実に無責任なような表現ですが、非常に効果が絶大なのです。実際に人間が、悲惨な目や深い悲しみから立ち直るには、時間の力を借りているのだという事を忘れてはならないと思うのです。そして、心を癒すのは生命力であり、生きようとする意志なのです。この生命力は誰にでも備わっているのであり、自分の心身の傷を癒す力があるのです。
 生命力は、世界を覆い尽くします。そして、それを導くには、愛情の波及効果という事になります。自分の生命力に対して健全な関心を持つべきです。生命力が健全に愛情に波及して、賢明になり、行動が明確に示されるからです。
 確かに、悲しむことが多いのですが、克服していかなければならないのです。そのステップは、自分が最悪であるという事を捨てる以外にないのです。そして今の状態は、過去の自分の行動として招いたものとして自覚し、責任逃れや他への押し付けをしないようにすべきなのです。そして、必ずや良き方向に展開していくという確信をするところから始まるのです。
 このような、感性を抱きながら、帰路につきました。高速道路の凄さを感じました。ノンストップで5時過ぎに出発して、9時には到着したのです。4時間で会議の円卓を囲むことができることが、何か気持ちの距離感を縮めてくれるようでした。私の役割は、接着剤のようなものであると思うのでした。今まで一緒に歩んできた仲間を、手塚グループという環境で、再度飛躍させていこうという事なのです。