本部長通信153  2008年4月16日

人生転換(1)


 人生の重要な目的はどこあるかというならば、「家族」にあると思うのです。この「家族」は愛情に満ち溢れた完全なる水も漏らさぬ一体化を願うのです。中途半端は誰も願わないのであります。人間として最も悲惨なことは、家族崩壊に突き進んでいくことであります。結局自己中心主義がすべてを崩壊させてしまうのです。
 本来個人は家族愛の共鳴体であり、素晴らしい楽園環境であるか否かは、家族の在り方そのものにあるのです。師範は、妻のことをできるだけ知ろうと思うし、子供たちのことを一部始終に知ろうと思うのです。家族のことをすべて知らないというと本当に愛することはできないので、知ろうとすることに対しては一生懸命なのです。
 しかし、家族の一人一人を把握することは、不可能に近いのです。知ることにおいても、一日の行動スケジュールが全員違うのですから知ることは絶対に難しいと思うのです。最低限、朝食前に昨日の反省と今日の予定を聞いています。それで知ろうとすることは無理です。
 師範はどのようにして、「家族」を大切にしていくのかというと、家族一人一人に愛情を注いで、家族としての共鳴体になろうとするのです。音叉方式です。心が響き合う状態をいかに醸し出すかであるのです。個性は違うのですが、お互い思い合っていると、不思議に気持ちが通ずるのです。それが愛情を持って対処する「家族」ということになっているのです。お互い異質なものではなく同質な同じ香りのする家族を築くことが、師範の人生の目的なのです。

師範稽古 突き40分 長町教室 本部選手会