本部長通信152  2008年4月15日

人生何をなすべきか(7)


 昔の偉人伝を読むと、醜いあひるの子から物語は始まります。決して世間に受け入れられないところからが多いのです。それだけをみると彼らは敗北者のように書かれています。
 しかし、彼らは最終的にやってのけてしまうのです。偉人伝で共通していることは、苦難と受難の道を歩みながら、ことを成し遂げるのです。個人的な利益に走った人はみな消え失せてしまいます。偉人伝の流れは、他人が見ていようと見ていまいと黙々と働いている場合が多いのです。
 つまり見えないところで至誠をつくす姿に感動を受けるのです。そういう人が偉人伝として伝えられています。
 人類の希望の的は自分一人のために生きる人はなりません。光を残すこともできないのです。偉人伝は多くの人の関心を寄せますが、自分の利益のために生きた人は誰も守ってくれません。最後まで至誠をつくす人でありたいと今更ながら感じております。

師範稽古 基本40分 田子教室