2015年11月23日(八段語録2605)
傑作作品が道場生

 朝五時起床、そのまま高速道路を千葉の浦安へ4時間、浦安運動公園に到着しました。到着したのはいいのですが、駐車場に入るために、一時間待ちということでした。それでも開会式には間に合いました。120名の大会で、最近になく、大掛かりなものになっていました。会長に理由を聞くと、極真会館遺族側の大会がキャンセルということで、この大会に参加した団体があったという事でした。会長の体調も今一つ良くないという事で、試合の途中に私と退席させていただきました。途中まででしたが、大会の感想は、会長の主催する大会を、よく幹部が支えて運営していたという印象を持ちました。会長は何もかも自分でされるので、ちょうど、幹部スタッフが手伝うという事で、活発な動きになっているのではないかという気持ちになっているのです。会長も年齢が高くなっているだけに、弟子が分担して、運営を担当する時代の到来という事なのだという事です。
 さて、会長が道場を開設して、四十年以上運営することは、至難の業です。エネルギーの全てを投入しても、尚、足らないというところだと思うのです。会長の道場運営は、一切の仕事であり、自身の投入すべて、与えつくした結果という事です。そのような意味では、会長の分身みたいなものです。人生の縮図というところでしょうか。会長の癖癖で、姉が大山総裁の秘書でなかったら、極真空手に引き込まれることは無かったというのです。いつの間にか、全日本のパンフレットに千葉支部が創設されて、その責任者が会長であったというのです。そして、その為に、勤めていた会社も辞めて、投入したのですから、言葉とは裏腹に、腹を決めて、全生涯を投入したという事です。「夢」と「理想」二者が、道場から生み出されたという事です。そのような意味では、弟子たちは、会長にいやおうなく引き付けられているという事です。
 大会は熱気に溢れていました。私と退席させていただいたのですが、会場は最高潮に盛り上がっていました。心と魂が会場に渦巻いているのです。大会を重ねるごとに、ますます心と魂が注がれ、武道本来のエネルギーと知恵が注がれていくのだろうと思わずにはいられませんでした。このような道場の伝統は、会長が築いてきた偉大な傑作作品のようです。すべてのエネルギーを投入し続けたという事です。そして、その傑作作品は、弟子たちに継承されているのです。決して勝者だけを称えるのではなく、参加者一人一人を大切にする姿勢は、これからも受け継がれていくのです。それが、家族としての不滅の理念なのです。
 私も朝から運転し続けてきたので、疲労も重なって、ダウン寸前でした。会長と夕食を共にしながら、会長に生涯を仕えることを更なる気持ちになっていました。そのような意味では、良い指導者と出会ったという事ですから、人生にとって最大の利益を得たという事でしょう。会長のような指導者と出会ったという事から、人生を生き生きとして、繁栄と調和とが生まれてくる道を歩んでいるという事です。人生において、私なりのパターンが敷かれるようになっているのです。よき人との出会いの時は、繁栄をもたらし、そうでない時は、無意味な人生しかないという事です。なんとなく、新しい境地も生まれてくるというものです。私の人生の繁栄は、このようなパターンで生まれているという実感をするのでした。今日は本当に疲れました。相当な距離の運転ですから仕方がありません。