2015年11月11日(八段語録2593)
更生保護大会に思う事

 宮城県更生保護大会が大崎市民センターで行われました。十一月の空は真っ青で、太陽の光が眩しいのです。来場される人達は、保護司や更生女性会の面々で、年齢は高くなっています。私が更生保護に携わってから、十五年目に入ろうとしています。その時は、若きホープとまで言われていましたが、今では若さは影を潜め、同じような世代の人達と、群れているという事です。会場に入ると、社会貢献してきた人達で、ごった返しています。今回表彰される人は、赤い大きな花をつけていました。毎年恒例ですが、叙勲から褒章、そして大臣賞と功績を称えるあらゆる表彰の大会となっています。十五回連続大会に参加させて戴いて、私も数多くの表彰を受けてきました。残す表彰は、全国保護司会の表彰、大臣表彰、叙勲か褒章かという事になっているのです。
私にとって、社会の為に働いてきた、ご褒美があと三つ残っているという事です。目標があるという事は、有難いことです。七十五歳までの人生設計が明確になります。私に人参がぶら下がっていることなのですが、その表彰を受けるためにも、自己管理を徹底して、交通事故や違反、犯罪に巻き込まれないように、自らを律して行くという事です。私にとっては、財産よりも、社会貢献が金色から黄金色と輝いているのです。経済活動をしたほうが、余程価値があるように思われがちですが、社会貢献に、無尽蔵の価値を見出している私にとっては、美しい生き方が「性」に合っているという事になります。
 さて、どうして私が社会貢献の道を行こうとしたかという事ですが、自分が生きがいとするための、特別な歩みという気持ちなのです。誰も極真会館の先輩メンバーで行ったことのない道を行こうとしたことも事実です。私は誰もやりたくない道を行くという事が、輝く事ではないかと思うようになっていたのです。「狭い門から入れ」という諺もあります。まだ見ぬ理想世界に、心を馳せています。それ故に、私の未来観の中に、社会貢献という気持ちが強いのです。社会の為に関心を持つという事は、大切なことです。私にとっては、このような活動が未来像を憧憬するという事につながっていくと思っているのです。確かにボランティアは自分の好きな事が出来ないとか、映画にも行く時間も無くなるとか、友人と遊びに行くこともできないとか、様々あります。それでも、社会奉仕をしていることが、本当に気分は良いのです。
 ところで、私は、なぜしきりに、ボランティアをするかということです。それは精神的に利益が多いのです。私が空手道だけをしていたら散漫になって、考えなければならない事の何分の一しか、思いが行かないように思うのです。しかし、この活動をすると、全体的な発想になるのです。そのような面で、奉仕活動は私にとってはとても良いのです。この大会に参加させてもらうと、私のこれからの未来が示されるようです。
 大会が終わって、移動研修に鳴子温泉まできました。屈託ない時間を過ごしました。盛り上がった宴会でもありました。一緒に委嘱を受けた松山先生が退任になるということで、寂しさがあります。それでも、意志を受け継いで、私も定年までしっかりと社会奉仕に、全力を捧げていきたいと思うのでした。