2015年10月27日(八段語録2578)
交通指導隊員の死
交通指導隊として、一緒にボランティア活動に勤しんできたメンバーが、日曜日、大学女子駅伝の交通整理の為に出かけていく途中、自転車で転んで、生命を落としてしまいました。原因は不明ですが、何かにぶつかって、後頭部を打っていたという事なのですが、それでも、解剖に回されているという事でした。今日は、お通夜という事です。
折しも、交通指導隊の実務研修があって、そこでもご冥福を祈る時間をもって、研修を受け、そのまま葬儀場に制服のまま出向きました。このような交通指導隊という大切な奉仕をしながら、わずか六十歳にならない年齢で、この世とのお別れをしなければならないという事を、とても残念に思えました。とても誠実な方で、どんな事に対しても、嫌な顔一つせずに、引き受ける方でした。身体もがっちりしていたので、よもやの出来事でした。
任務に行く途中の事だけに、自転車で転ばなければ良かったのにと思うのです。このような事は、殉死として扱われると思うのですが、真心を尽くして、任務に向かう途中でしたので、ご冥福をお祈りするばかりでした。この年齢で、あまりにも惜しい人材を失ったという思いです。
また一人、市民の宝を失ったという気持ちで、悲しくもなります。後悔が先立つような気もしますが、この通夜の会場で、故人になった友人をあの世に送るという事になりました。地域の為に、真心を尽くした人に対して、いい加減な事が出来ません。一片丹心の心で、最高の努力を積み重ねてこられた友人を、無念を晴らすためにも、私が引き受けるという覚悟です。
ところで、私としては、この友人の為にも、その方以上の誠実さをもって、交通指導隊としての使命を果たしていきたいという気持ちになりました。そして、日々立哨する場所が、私が代わって立つことになるという事なので、気持ちは、いつも一緒という事になると思うのです。この友人が努力してきたことを引き継いで、任務に励もうと思うのでした。
この友人が精誠を尽くした以上に、頑張らないと申し訳ないという気持ちになるのです。この友人の分まで、交通指導隊員として、使命を全うしようと心がけるのでした。そんな辛い一日を送ったのでした。