2015年10月25日(八段語録2576)
山形の東北大会
息子家族と一緒に山形市での極真東北大会に出発しました。愛車プリウス、息子の運転で出発です。市内を走る分は、電気で賄えるのですが、遠出をすると、そうはいかず、実質リッター27㎞ぐらいで走ります。一か月市内だけを走るならば、リッター80㎞ぐらいは走りますが、山形とか東京往復となるとリッター50㎞ぐらいに落ち着くというところです。それにしても、この車の燃費を誇りたくなります。孫の士紀雅と息子夫婦とのドライブは、初めてという事になります。運転する息子と話すのですが、父親であるという威厳が漂っています。子をもって親の気持ちがわかるというものでしょう。ちょっと風が強く吹いていましたが、秋晴れの紅葉の高速道路を会場に向ったのでした。
一時間もしない間に、ナビに従って、到着しました。かなり古い体育館ですが、それでも11回の東北大会を開催している由緒ある会場という事です。会場の良さではなく、極真の武道空手を魅せたいという事を田畑師範は、意識しているように感じます。この極真空手の素晴らしさを、会場ではなく、伝統としての魅力を表現しているように思えたのです。そして、「極真の伝統をこの体育館で表現したい」という謙虚な気持ちが表れているようでした。それは、田畑師範の心の奥に潜んでいる内在する力を発揮させるようにも思えたのでした。もちろん、山形にも近代的なスポーツセンターもあるのですが、あえてこの会場を使用する意図が「極真精神重視」にあるのではないかと思うほどでした。
ところで、私達はこの大会に参加させて頂いて、「良い処取り」をしようとは思わないのです。もう一回戦から極真宮城同士の組み合わせがあったりします。それでも、この大会が私達宮城県本部のものだけでなく、開かれた大会として開催されている限り、ちょっとした事にも、感謝の念を持つように、ご父兄にも話していました。この大会は、大山総裁の意志を組んだものであるので、極真の伝統を大きく前面に出ている大会として、田畑師範が位置付けているようでした。このような姿勢を持たれている田畑師範である限り、常によき友好関係も持てますし、この大会もより完成度を高めていくことが出来ると思えるのでした。
この大会で感じることは、スタッフをはじめ、審判、役員の責任ある人達が、一生懸命に築き上げているという事です。良い環境という物質的条件が入っていない分、誠心誠意取り組んでいるという事だと思えました。そういう面では、確固たる極真精神を貫いていたという気持ちとして受け止めてさせて頂きました。極真という、この地上で初めてフルコンタクトを主張した、大山総裁の意志を汲んで運営されている大会に参加させて戴いたことに感謝しています。
田畑師範の開催する東北大会に参加させて戴いて、総裁の姿勢を継承されて、その伝統を守り抜き、一つの基準を探し出しながら模索されている姿に感銘を受けた次第でした。私も、第一に大山総裁の意志をどのように継承しようかと、悩みながら道場を運営している大山総裁のしんがりの弟子として、参考になる事が多数ありました。田畑師範には、これからも、分派どうしの争いを踏み越えて、天国で切ない心情で吐露されている大山総裁の意志を汲んで、より発展させて頂きたいと思うのでした。大会に参加させて戴いてありがとうございました。