2015年10月22日(八段語録2573)
震災後の社会を明るくする運動

 震災から四年半が過ぎて、地域にも心を痛めながらも、新しい道を模索している。そして、この恨を解くためにも、あらゆる行動をしながら、誠実にあらゆるミッションに傾注していく市民の姿がありました。震災を通じて、私達は、一つの生命が、どれ程尊いかという事を肌で感じました。子供を失った父母の心情、妻を失った夫の心情、父母を失った子供の心情、涙と悲しみが、真実に私達の心を慟哭させたのです。そして、あらゆる愛情が交錯する中で、再び汗と涙を流すことに立ち上がっているのです。その姿は「絶対に震災には負けない」という宣言なのでした。
 そして、私達は、震災に負けない地域になっているのです。日々が過ぎ、復興しようとし、災害など無かった程の様相を呈しているのです。この地域には運勢が共にあるのです。このような震災を、私達は経験して、間違いなく人々は負けない地域という事を実証したのです。この驚異的復興は世界中の人々が目を見張るばかりなのです。今でもボランティア活動で被災地を多くの人が訪れるのです。自分の為の行動は、感動は少ないものですが、被災地の為に貢献した行動は、もう歴史に刻まれているのです。
 ところで、震災は困難との遭遇でしたが、その為に多くの人が真心を尽くしてくれたことは、誰にも消すことが出来ないのです。真心を尽くした多くの人の奉仕活動は、これからも評価されるのです。「社会を明るくする運動」とは、このように人々が自分の事を顧みずに精誠を尽くし、ボランティアとして真心で同参することなのです。私も、震災後、一か月余り消防団活動をさせて戴きました。そこでも、私達だけの活動から、各自治体との協力、市民の協力、警察・自衛隊と一挙に広がったのです。これこそが「社会を明るくする運動」の精神の本質であると思えたのでした。
 このような震災は再び起こるとも限りません。しかし、震災以上に、市民がボランティア活動に精誠を尽くして同参したかという事も、表記されるのです。私は、この精誠こそが、日本国民の誇るべきものであり、「社会を明るくする運動」の精神であると思えて仕方がありませんでした。