2015年10月6日(八段語録2557)
自己管理からの組織拡大

 ミーティングの方向性で、インターネット、ビーフレット、配布員の人数強化、基盤拡大の戦略を練っての闘いの幕を開けたのでした。それでも、組織という意識よりは、家族の延長としての、共同体を目指すというのを理想としているのです。これから、世界のグループが加盟してきます。そこで協調するのは、当然家族的な繋がりという原則は、どんなに多くの人が関わろうとも、不変な姿勢という事なのです。現実に、全体に個人が埋没しがちになりますが、それはあってはいけないことです。それはお互いに尊重しあって、為に奉仕するならば、存在価値を見出すことができるというものです。もちろん、人を頼りにするという事は、私達の生活哲学とは程遠くなります。あくまでも、「頼りにされても頼らない」という気持ちを持つことも大切なことです。決して意固地になる事ではなく、自然に溶け込めれば円滑な人間関係に発展していくという事です。
 さて、今まで極真会館で求めてきた姿勢は、自己管理の徹底という事でした。世間との関係は大切ですが、それ以前に、「自己の確立」という事です。今の私の正直な気持ちは、今の自分に満足していないという事です。そのように不足を発見するときに、多くを求めていくという姿勢に変化するし、向上心が運勢を巻き起こす原動力になるということです。気持は体に伝わっていきますが、肉体の欲求は、心の為にはなっていない現状があります。要するに、問題はいつも肉体のわがままから発することで、社会や家族が悪いから支障が出るというものでないのです。そのような意味では、対策として、自分という存在を正しく立て直し、それから家族や社会の課題に取り組むという姿勢がいいのではないかと思うのです。心身一体となって健全であればこそ、堂々と世間に恥じることなく生きると事ができるというものです。他人の心を踏みつけ、心を苦しめ、心を締め付ける行為こそ慎むべきという事です。
 ところで、極真会館の指導者として今まで道場生に指導してきたことは、健全な肉体を維持させなければ、役立つ人間になる事が出来ず、健全な精神でなければ人の役に立たないという事を強調してきました。強靭な肉体と健全な精神の調和を成し遂げてこそ、極真の指導者であるという主張をして、思想武装してきたのです。世界貢献よりも、自分自身の周囲との環境に貢献していくという事がもっと難しいという事なのです。自分の経験では、自分自身が相克状態で、矛盾している時は、何を行っても破綻するのです。そのような意味で、心身の成長と調和を願うという事で、健全な状態を維持しようとするのです。そのような意味で、私を絶えず克服していくという事に力点を置きながら、今日の歩みという事になっています。それにしても、自分をコントロールすることは本当に難しい事です。
 気持ちとしては、日数を決めて、数理性をもって、挑戦するのがベストのような気がします。目標を持って、何時何時までに達成するという事が大事であると思うようになっています。のんびりと構えては、事が進まないという事にもなります。もちろん、若かりし頃のような性急な闘い方はしたくはないのですが、目指す目標に向かって、何をどうするかという事を問うという事にしたいと思うのです。