2015年9月9日(八段語録2530)
疲労が極限、でも理想を話す

 昨日、夜中に成田から家に戻ってきて、バンクーバーでの疲れが一挙に出てしまったのです。午前中は休養を取るつもりだったのですが、そのような訳にはいかず、青森の葛西さんとの話に興じていました。私の頭脳は何かを求めているらしく、どのような組織をこれから形成していくかとか、学校法人にできないかとか、様々な思いがよぎるのでした。もちろん、それ以上に、葛西さんが、どのような歩みをして極真会館宮城県本部を築いていったのかというサクセスストーリーを求めてきたので、相手の願いのままに、話し始めました。
一つは、個人的な青春時代を中心に話したのでした。極真空手を始めた頃は、肉体の強化は二の次にして、精神的修業に重点を置いて、歩んできたという話をしたのです。それだけに、あらゆる書籍に精通して、暗記するほどの意識で投入したという事を話したのです。本のエキスを、自分の講義案にして、サブノートまとめたのです。学ぶと同時に多くの人に話すストーリーを書き上げていった話をしたのです。学んで話す材料として、蓄積したファイルがバインダー三十冊に及んだのでした。そして、いつでもどこでも講演することのできる材料になっていると話したのです。実際に、講義案を見てもらったのですが、驚いていました。
 二つは、指導者として、活動が始まった頃から、自叙伝ならぬブログを書き始めて、そのブログ数が二千五百以上になっているという事を話したのです。師範になってからもう既に、十数年になっていますから、その歩みを日々書き続けて、自分の歩んでいる道が間違っていないかという事を道場生に宣布しながら、意見を聞いて、前進してきたことを話したのです。実際にこれも、本として及川社長に作ってもらっていますから、その本を見てもらったのでした。この努力に関して、びっくりしていた様子でした。また相当な刺激になったと感想を述べてくれました。
 このように、彼に話したことは、私の生き方として、五十歳まで 自分の人生に指針になる全てを書写のように纏めたという事です。あらゆる哲人より学び取り、そのエキスをファイル三十冊にまとめ、いつでもどこでも講演できる材料を所有しているのです。更に、指導ttその話をすると、彼は感動してくれているのでした。まさに圧倒されるような思いで聞き入ってくれました。
 余談として、極真空手でこれ以上肉体を強化することができないと閑念してからは、その肉体の現状を維持しながらも、頭脳の強化を図るべく、東北学院大学に入学して経済学の勉強をし、それでも飽き足らず、大学院で租税論の修士論文を書き上げるまでになった話をしたのです。そして、社会環境を経済面から研究し、最強の肉体と頭脳を武器に指導者として闘っているという話をしてしまいました。もちろん、その当時は、税理士になる道があって、税理士の科目免除を取得して、その道に行くこともできた事。しかし、自分には合わない職業であることから、断念して、根本から極真の道を究めたという事を話し続けたのでした。このような人生を真剣に生命をかけて歩んで今があるという事を話したものですから、びっくりしていました。しかしそれは彼に、紛れもない自分の人生であると断言したのでした。