2015年9月8日(八段語録2529)
根付かせたい極真精神

 バンクーバーを観光もせずに街を離れて、空港に一直線に向かいました。今回のセミナーで、極真空手の素晴らしさを道場生に、味わってもらいました。武道で真実なものを探しだして貰ったのです。それも極真の稽古という、最も典型的な伝統でもって、心と体を鍛錬して追及したのです。それだけでなく、家庭というものの大切さを理解してもらったという事です。多くの外国人は、武道の何たるかも知らないうちに、マリファナやその場限りの快楽に興じているのです。そこで、ちょっと粗治療ですが、私達は、極真空手の伝統で、正しく外国人を巻き込んだのです。その結果、本当の自分を探すことができたという感想を持ってくれました。そして、喜ぶことができない自分と決別して、新しい希望を持って対応する人生と転換することができるようになったという感想を漏らしてくれたのです。
 さて、こうして、私達が、アメリカまで来て指導する理由は、退廃するこの国に、悲しみと苦痛を少しでも和らげていきたいという気持ちがあるからです。アメリカには沢山の苦痛がたくさんあるのです。そこで今回は、道場で稽古をしながら、心身を強化して、本当の自分を探し出すように仕向けたわけです。まだ、本当の自分を探し出せない多くのアメリカの若者に、鮮烈な刺激を与えて、本当の自分自身の方向性を決定させたのです。そのような、影響力が極真手塚グループにはあるのです。そして、今回のセミナーで実証してきたのです。道場の稽古で、本当の自分自身を発見することにより、本当の自分を決定していく努力をするという事です。そのことが、あらゆる段階の中で、第一に要求してきたのです。そして、本物が出来上がって、初めて、家族と地域社会が融合するという事になると、確信してきるようにという願いを込めたのでした。とにかく、私達の歩みは、遅々たるものです。それでも第一歩を踏み出さなければ、何の影響も与えることができないと思っているのです。 
 ところで、集まってきてくれた道場生は、真摯に会長の話を聞いてくれました。そして、厳しい稽古にも、一生懸命に取り組んでくれました。そうした努力が、本当の自分を探すことになったと思うのです。特に今回は、会長の極真会館の今までの歴史の回想に、聞く耳を持ってくれました。どんな、手塚会長の歩みがあったかという事を、真剣に聞き入るのです。そうすることによって、本当の自分を探すような道理を見つけているようでした。そして、道場生は、武道精神を、三日間、このセミナーで探すことができる道を切り開いたという事です。無くしている精神を探し出すために、会長の話を親身になって聞き入っている姿は、とても印象的でした。そこで、このようなセミナーを開かなければ、道場生の本来の姿を発見することができないようにも思ったのでした。
 今回は、道場生の積もり積もった曲折した気持ちを、しっかり正せたようなセミナーでした。このようなセミナーが毎年開かれて、多くの青年を救済できるならば、なんと幸せであろうかと感じるのでした。こうして、企画された極真の精神に濁ったものは無いという確信を持つのです。これが、極真の伝統であるという事を隅々に感じさせていただきました。まさに国境は越えるのです。道場生に、極真を染み込ませ、新たなる伝統基準を立てたセミナーになったのではないかと思うのでした。伊藤師範、本当にご苦労様でした。問題児を抱えながらのこれからの闘い、頭が下がります。くれぐれも気を付けて指導されてください。