2015年9月7日(八段語録2528)
アメリカでの審査会

 バンクーバー三日目の朝を迎えました。昨日は晴れていましたが、今日はどんより曇っています。セミナーな最終仕上げとしての審査会を開くという事です。同じ極真空手の道を行く、アメリカ合衆国とカナダ、の責任者の審査という事で、より発展していくことができれば良いという願いを込めるのです。基本的には「ボード」という責任体系を整えて、伊藤師範が、北米・南米を駆け巡って、一つの大きなアメリカの手塚グループに着手するという儀式のようなものです。
 私達が何をどう社会に訴えようとしているかというならば、今日、私達が今日生きている世界は、相も変わらず、大小の紛争と葛藤が絶え間なく続いています。食べ物が無く貧困に飢えているだけでなく、難民がヨーロッパに押し寄せている現状、軍事費に使われている、金額だけで100兆円を超えて条項であるにもかかわらず、人々の救済に対して、何ら対応がなされていないという事です。この軍事費が節約できて、多くの人が、貧困から救済されるならば良いと思うのですが、なかなか国際情勢が許しません。それで、この極真会館での歩みは、しっかりとした家庭を誕生させましょうという事を主張しているのです。
 審査会が九時過ぎから始まりました。形は同じですが、鍛錬の仕方が日本の審査会と比べると、比較はできませんが、それでも熱心に取り組んでいました。それでも、アメリカの発展は、集まってきている道場生が核となって広がっていくようにと祈る思いでいるのです。極真空手という伝統に集ってくるので、日本の伝統を話すことができ、秩序正しい人としての道を究める生き様を話すことができるのです。極真というブランドから、副会長として、極真精神を述べ伝えることができるので、さながら宣教師という立場にもなるのです。そのような高い精神性の話をすることができ、具体的に手塚グループに貢献できる歩みを、感謝の念として表現することができるのです。
 時に、いろいろな人の生死の話にもなりました。会長よりも早く人生を終えていく人に、涙を流しながら嗚咽する会長の姿がありました。どのように、新しい時代に対する希望を広げていったら良いのかと考えてしまうのです。私の気持ちの中に、大切な極真という武道を実践しながら、しっかりとした主権を確立したいという思いになります。そして、多くの道場生を抱えて、極真の版図を広げていこうというのです。それも家庭という単位を中心に揺るぎない基盤を確立することができる方向を目指しているのです。