2015年8月11日(八段語録2501)
指導者の絆
指導者の気持ちの一致が願われます。今まで多くの課題を抱えながら、それ
を越えてきました。振り返って、これからというときに、一番内外共に打撃を
受けたのは、極真会館宮城県本部を立ち上げて間もない時でした。その理念を
弟子に必死に伝えていきました。それは、今まで培ってきた極真の伝統という
ことでした。中江の本部道場を手作りで内装し、元倉庫であったところに、桜
の木で板の間を張り、壁をリフォームして、形ができたところに魂を入れる段
階になったときに、極真の道を歩まない指導員が出てきたということでした。
さて、そのような事は、もうこりごりですから、今の指導者が絆を作って、
極真会館宮城県本部を盛り上げてもらいたいものです。そのような意味でも、
私が最前線に立って、問題を提起し続けなければならないということです。新
規の問題、教育の問題、選手会の問題、さまざま取り組まなければならないと
いうことでしょう。組織に安泰ということはないのですから、善の問題を起こ
して刺激し続けなければならないということです。そのような意味では、社会
に突きなり蹴りなり加えなければなりません。私の祖父の時代は、GHQの指
示で、戦後剣道が禁止になりました。道場を開いていた祖父は、その後百姓に
は戻れず、学校の先生をしたりしたのですが、思ったような人生は歩めなかっ
たと聞きます。
それに比べれば、こうして極真の道を国からも阻止されることなく、続けて
いけるのですから、幸せ者であると思うのでした。私は、個人的には、日本を
滅ぼしてはいけないと考えます。中国・北朝鮮の脅威はもちろんの事、大きな
危機が迫っているという認識を持っているのです。ダムが決壊してからでは遅
いのです。今は、一等国として、インフラの整備をしっかりし、文化社会も素
晴らしいものがあるのです。それだけに、腕をめくって準備しなければならな
いと思っているのです。国難に備えての精神と肉体の準備をしなければならな
いと思っているのです。そのための極真精神であると思っているわけです。そ
のような意味でも、しっかりとした武人を作っていかなければならないと思っ
ているのです。精神態度と環境そして基盤を作らなければならないと思うのも
当然なのかもしれません。
もちろん、天下国家を論じていくことも必要ですが、極真会館宮城県本部の
基盤を強固なものにしていくということが願われます。それだけに、指導者同
士の堅い絆が必要になってくると思うのです。世代は変わりました。今は菅野
師範を中心として、あらゆる検討をするようになりました。私はというならば
、手の届かない所に出向いていくということです。そして、量と質の充実した
道場へと変貌していきたいということです。そのためにも、指導者同士の信頼
関係がさらに重要になってきます。会長を中心に結束しているのが日本の現状
です。それ以上に、内部の結束を図って、天下に誇れる極真会館宮城県本部と
して、さらなる発展を図りたいと思うのでした。