2015年8月8日(八段語録2498)
上京

 新幹線はやぶさで東京へ出発です。会議で上京しました。東京は仙台と同じ
ぐらい暑いのでした。会議は午前中で終えて、多くの友達に会いに行きました
。昔元気の良かった人が、もう年を取って老人のようでした。顔には人生のあ
らゆる困難を刻んでいるようで、深い内面の世界を醸し出しているようでした
。古い友達と話していると、私が歩んできた極真の道をうらやましく思ってく
れます。それだけまっとうな道であるという事です。そして、華の都東京で感
じることは、極真会館を歩んできたものとしての誇りと、道場生をそのように
指導していったらよいかという事が脳裏に浮かぶのです。
そして、会長と共に、極真会館手塚グループをどのように指導していくかとい
う思いがあるのです。これから成そうとすることは、会長を中心に、多くの道
場生をどのように導くかという事なのです。日本の支部を一体化させ、世界を
結び付けていくことが出来るようにするという事です。指導者が希望を持たな
ければならないし、栄光も見出さなければならないと思うのです。
 さて、私たちのグループは、良い人たちだけしか留まることが出来ない組織
です。私欲を持って加わることなどできないのです。師範たちも実に良い人ば
かりです。そのような組織の長として君臨しているのが会長ですが、この会長
の理念が組織の中に徹底しているのです。今まで二十年間余りの時を共に歩ん
できましたが、まだまだ続けていきたいし、よりよく発展させたいと心から願
うのです。そのような意味で、いかなる責任を果たせば良いのかという気持ち
になります。正統な伝統を立てて、道場生の教育をしている数少ない団体であ
るのです。大山総裁の高弟の中で、これほどの人格を持って、組織を発展させ
ようとしている人はいないのです。会長も多発性筋炎と闘って、完治を目指し
ています。もちろん、頭脳は明晰で、あらゆることを考えているのです。
 ところで、私も選手時代の二十数年、指導者となってからの二十数年、合計
五十年余り誠意を尽くして、極真の伝統を失わずに、志操を立ててきました。
決して、分派に走ることなく、極真の理想を会長と共に追い求めてきました。
私は、全日本に出場して試合をする中でも、極真の精神の志操を持ってきまし
た。とにかく、自分の道場でもですが、道場生についてきなさいと言いますし
、道場生がついていくという気持ちを続けてほしいものです。そのような心境
を求めるのです。このような人生の苦労は、楽しいものです。そして、同じグ
ループを形成して、共有しているわけですから、有難いことです。そのような
意味でも、このグループを引っ張っていく指導者として、恥じない歩みをして
いきたいと思うのでした。
 東京のホテルのシングルルームは実に狭いのです。テレビをつけ、風呂に入
って、横になったら、もう眠気が漂ってきました。東京に来ると、いろいろな
人に出会えるので、客観的に自分の歩みを整理することが出来ます。比較とい
う事なのでしょう。決して間違っていなかった人生に感謝です。