2015年6月24日(八段語録2453)
守るべき戒め

 通常の活動を取り戻そうとするのですが、東京往復はちょっときついものです。それも節約をして、夜行バスの往復でしたので、体に疲労感が残りました。東京での会議の内容は、そんなに収穫のあるものは無かったのですが、自分の立つ位置を考えさせられました。22日に遡って、連動と連想の中で、事務所開きでの神事を思い出していました。榴ヶ岡天満宮の宮司の祝詞を挙げる場面に遭遇して、瞬間「天」が事務所を引っ張っていくような感覚がしました。神事は大切な事であると、いまさらながら、感じさせられました。当然、自己中心的に何事にも対応してしまうと、本質を忘れがちで、神事もおろそかになりがちになります。極真会館宮城県本部の方向性も、神事である如く、私が中心というよりは、全員一丸となって、全員の総意で、時の流れに導かれるように、発展していくようすべきであると思うのでした。その背景に、自分ひとりの力は、微々たるものであると思うことを、痛感させられているということです。
 さて、この極真方向性を考えさせられるのですが、私自身が、コンプライアンスを守って、スタッフをはじめ、多くの道場生に心を砕くという気持ちを忘れないということが第一の戒めのような気がします。ややもすると、地位があるだけに、人を否定し、多くの人に耳を傾けないような姿勢になりがちです。このことが多くの問題を引き起こす引き金になります。どこまで、上下左右前後の周囲にいる関係者との調和を取るかということが、生涯の課題であるということです。我が道を行くということは、いいのですが、周囲からの妬みや誹りをどのように消化するかということが大きな問題であると思っています。
 ところで、極真では、相当の事を実践してきました。羨ましく思われることが多かったと思うのですが、私の配慮が足らないばかりに、人にいやな気分を与えてしまったというのも事実のようです。そのような意味でも、周囲に配慮し、自分としては、心身の調和を図り、自分に対して最後まで信じる心を持ち、愛情を抱き、自分自身の良心に服従できる基準を作れば、すべてが解決するのではないかということです。そうでなければ、天からくる多くの発想をキャッチすることができないのではと思うのです。結構いろいろな人と話すと、ひらめきが生まれるのです。そのような事を大切にしたいということです。
 もう一つの戒めは、風紀の乱れです。この組織で一番大切にしなければならないと思っています。今日まで、妻一筋で家庭を守ってきました。この家庭を守るというレベルが低くなると、家庭を壊すような行動に出てしまうのではないかと自分を引き締めます。極真が乱れた組織にしないためにも、倫理道徳を重要視しようとする心を強く持たなければと思うに至っているのです。これが組織運営の要であると思っています。この観点で、国が亡び、社会が乱れるということが多いのです。私の基本的な観点は、この風紀を乱さないということに最大の力点を置いているのです。そして、それが私の戦場であるといっても過言ではないのです。
 今日の最後は、及川社長との座学でした。雑多な思いの中で暮らす私達だけに、あらゆる誘惑を退けて、大いなる理想を抱いて、決して乱れた存在にならないためにも、武士道の精神をしっかりと築いて戦っていきましょうと話しました。もちろん、事務所開きの話題にもなりましたが、それなりに次へのステップを共に踏みたいということでした。