2015年5月27日(八段語録2426)
改革するには

 私が無能な人間にならないように努力するのが最大の急務なのです。そうでないと優秀な・有能な人材が外に弾き出されてしまうのです。このようなことが起こらないためにも、日々創造性を磨くというのが喫緊の課題ということです。これは、私が代表師範となっているという、資質が問われるという事でありますが、私が心掛けていることは、スタッフとして、創造性、主体性を重視して、ただ従順だけのイエスマンがいないようにしてほしいということです。つまり、独自にスタッフが会議して、指示待ち族のいない組織です。言いたいことがあったら何でも、意見が飛び交うようになることです。このような中心スタッフであるから、素晴らしい活動能力と創造性が発揮されるようになると思っているのです。
 さらに、この中心スタッフは、異なった考え方、感じ方を持っているということです。特に菅野師範におきましては、私とまるっきり違った観点から鋭角的に発言してきます。そして、その内容をオープンに中心スタッフにぶつけているのです。もちろん、基本的に押忍の精神ですが、無条件に押忍という事ではないのです。押忍が目的となり、違う意見は言えなくなるようでは話にならないのです。従順さを強調することになり、同質性の追求になるのです。結局、金太郎飴のように、どこを切っても同じ顔、組織内の誰もが似たような発想、似たような考えが持つという感じになってしまいます。これでは、創造性なるイノベーションは起きないのです。今の時代は、創造性が発揮されることが願われます。即ち「多様性」が主要な重要な項目になっているのです。
 そのような理由から、今の意識についてこられないと、落伍者の烙印をおしつけることになります。そのような意味では、真剣な会議の中で、多様なスタッフの意見から合意形成して、一つになっていくということが、リーダーシップを発揮させる指導者という事になると思うのです。そして、スタッフが適切な話し合いをしながら、合意のもとに目標を定め、その目標達成に向けて取り組むということができれば、有効にスタッフは機能していくのだと思うのです。もちろん目標を達成するために手段を択ばないという事になってはいけないのです。私が目標を与える人で、その他の人は目標を達成する人になってはいけないということです。
 例えば、道場生の拡大目標を求めていくとしたら、目標の「数」を達成するために「質」が犠牲になるとか、「質」が悪くても、とにかく「数」ができれば評価されるようになれば、かつてのソ連社会主義の計画経済と同じで、組織の崩壊も決定的になってしまいます。もう創造性どころか、疲弊と崩壊で、衰退まっしぐらという事になりかねないのです。という事は、目標は単なる目安に過ぎないことを確認し、柔軟に変更可能なものにしながら、スタッフがお互い相談しながら決めるという事になれば、良き方向に向かっていくのではないかと思うのです。こんな事を考えながら、車を成田空港に向かっています。ちょっと友部インターで休憩を取り、休みながら向かおうとしています。会長と待ち合わせて、今日は東横インで一泊という事になります。明日はロシアに向けて出発ですが、飛行機が落ちないように祈るばかりです。