2015年4月8日(八段語録2379)
注意深く
極真会館宮城県本部の歩みは、近所の人から見ても、決して平坦な道ではなかったように感じてもらっています。いつも絶えず動き回っていました。また、そうしなければ、ならないと考えていたのでした。何故か、いつも切り開くという気持ちが強かったのです。一日、一か月、一年と総括していきましたが、実際の所、勝利感よりも、足らなさを感じながらの歩みでした。仙台でも極真の旗を掲げて、歩んできた先輩師範はいましたが、いつの間にか、極真の道から離れていきました。要するに、極真会館におきまして、個人的主張の為に走った人は、みな消え失せてしまったという事です。会長が見ていようが見ていまいが、黙々と活動して場合、言葉の約束がなくても、深く結ばれてきたような気がするのです。このような気持ちでいたので、今まで続いてきたのだと思うのです。誰も知らないところで、至誠を尽くすという事が大切になったと思います。そうでなければ、最後まで残る人にはなれないという事でしょう。
私が師範として心がけてきた事は、真を尽くして頑張る人をつくり上げるために、骨を折ってきたという事です。くたびれもうけという事が多かったにも拘わらず、結果的に良き人材が集まってきました。自分一人が肥しになって、組織基盤が拡大するのであれば、それに越したことがないという気持ちでした。結構開拓者の道は、孤独なものです。一つの判断をすることに対しても、深刻になるものです。そして、今があるという事ですから、綱渡りもいいところであったという事になります。自分の事だけ、自分の家庭だけを考えて行動してきたのであれば、このような基盤は築くこともできなかったと思うのです。そのような意味では、仙台に極真という光を残すことができたのだという気持ちになります。そして、人生の最後まで、極真を続ける決意でいるのです。
結構、重い話をしているようです。桜の花も咲き始めているのですが、ネットを見ると、雪に桜の風景でした。今日はどんよりと寒いという事です。朝の気温も、三度と肌寒いのです。どうしようもなく、ジャンバーを着こんで外に出ました。少し、これからの課題に関しての取り組みについて書いていこうと思います。結構道場生の質が向上してきましたが、中学から稽古に取り組む生徒が少ないように思います。確かに中学からは忙しくなりますが、それでも、極真精神は理想を追求する上で、大切な柱になると思うのです。指導者の皆さんが成長していく事は、絶対条件ですから、その取り巻く道場生も、年齢と共に、育ててほしいのです。そうすることによって、本人の未来も大きく花開くし、道場も繁栄していくのだと思うのです。
実に寒い一日の始まりです。交通指導隊として、新入学生の安全を願って、交差点に立ちました。子供達に挨拶をすると、帰ってきます。純粋な心に打たれるのです。寒さも忘れてしまいます。そんな一日の始まりでした。どのように、人生を切り開くべきかという講座も行いました。どれだけ、心に残ってくれたかは、定かではありませんが、自分の人生の戒めとしてのレベルには到達しているようです。大事な日々です。年齢も高くなっていますので、取り返しのつかない不注意による怪我や事故を起こさないように心がけながらの一日でした。