2015年4月3日(八段語録2374)
理想の極真会館の発展の条件
総裁が亡くなってから、二十年の歳月が流れてしまいました。総裁の時は、環境が整って、天の時になったのであろうと思うのです。「地上最強の空手」から少年マガジンの「空手バカ一代」と世間的にも協力者が多く出現したのでした。その時代は、もう過ぎてしまったことに、気が付かなければならないのも、今の時であると思うのです。
それでは、このようにして歴史を積み重ねてきた極真会館手塚グループが求めるのは、一体なにかという事です。それは、現実の諸問題を解決する能力であろうと思うのです。つまり、教育という切り口を中心として、地の利を得ていくという事なのではないかと思うのです。それは、社会が必要としている現実があるのです。現実の諸問題を解決する能力、つまり、子供達の教育に携わるという切り口で、空手道を開拓していくという事です。
さて、そのような事ができる人物はというならば、教育に携わってきた人でなければならないという事にもなります。ただ空手が強くて、それだけの人が指導者になるはずはないのです。そして、指導するにあたっての指導理念が当然必要になってきます。それを内外ともに具現化できる人物でなければならないという事です。当然必要になってくるのは、実力という事です。それは、知識による実力とは少し違うように思うのです。つまり、学力とは違うという事です。
当然、私達は、何の権力も持っていません。ただ極真空手を追求してきただけなのです。もちろん、それなりに、学力も整えてきたし、知性も磨いてきたとは思います。それなりの組織も築いてきました。しかし、時の権力は持っていません。否定されれば、ペチャンコにされてしまいます。しかし、私達には、協力者がいるのです。そして、その傘の下で思う存分教育に熱中できるのです。これは、恵まれた環境を築いてきたという事に他ならないと思っています。
ところで、それだけに頼って、いるわけではないのです。あらゆる諸問題に現実的な知恵を執行部は練っているのです。その戦略が的確にヒットして、数多くの青少年教育をするに至っているという事です。もちろん、当然のことながら、私が四十数年磨いてきた極真に対する不変の信念や忍耐、そしてこの武道教育による希望を様々な観点から検討してきました。これで準備万端整っていると思っているわけです。
それだけに、今再び、極真の役割が大きいと思っているのです。つまり、冬にジャガイモの種が蒔かれて腐ってしまうのではなく、春の芽生えの時期に極真手塚グループの教育という切り口の種が蒔かれて、これから芽を出すばかりであるという事です。そして、この考え方は、時の政権にとっても、必要な人材の育成という事に一致するのです。ましてや、子育てに不安になっている一般大衆に対して、最大の効力を発する影響力を持っていると確信しているのです。それゆえに、このような条件に満ちている私達が、発展せざるを得ないという条件の全てを整えているという事なのです。希望しかない極真会館手塚グループの事を、書き続けました。それなりに無理しなければなりませんが、目標に向かって全員一丸となって、立ち向かって行きましょう。