2015年3月23日(八段語録2362)
家族っていいな

 最近の傾向が顕著に表れていることがあります。母子家庭が多くなっていることです。シングルマザーという言葉になっていますが、家庭が崩壊の危機に瀕しているのではないかと思ってしまいます。両親のいない家庭が増えるという事は、子供達にとって、安心して暮らせ、安住の場所がなくなるという事です。そのような事に対して、私達も考えなければならないと思うのです。家庭の健全化運動をしなければならないという事です。
私達の心の中で常に考えなければならない事は、希望としての家庭の存在です。最高の一念を持って、家庭道を貫き、家庭で暮らすという事です。人は大人になって、結婚して、良き家庭を築いていくというのが、普通の幸せであると感じる訳ですから当然の事であると思うのです。それは過去、現在、未来の人達が願うという事なのです。
もし日本の国が、このような疲弊したシングルマザーのような、家庭環境の中で、語り、考え、行動するとするならば、成し遂げられることも、達成できなくなってしまいます。
 家庭を維持していくという事は、個人がしっかりして、個人を越えて成し遂げられるものです。私達が求める家庭は、私達のものだけではなく、みんなが共通に求めているものであるという概念を知らなければならないという事です。そういう意味では、家庭を取り戻すような運動が必要になると思っています。心身を練磨ししっかりとした責任を持てる大人を築き上げ、良き伴侶を持ち、家庭生活を営める人物を築き上げようとするのが、手塚グループでの空手修行という事にしなければならないという使命感があります。
武士道とは、そもそもそのような事で、家を大事にするという事です。この当たり前の伝統以外に理想的な家庭が生まれるという事などないと思っています。今まで理想郷を望みつつ、遠い距離のあるものとして人生を歩んできたかもしれませんが、家庭が如何に尊く、喜ばしい源泉であるという事を理解すべきであると思うのです。
 ところで、過去の歴史は血によって闘われ、塗られてきた歴史だけに、今後は、家庭を中心に温かい愛情で包まれる生き方を、誰が反対できようかという事です。そのような事になれば、隣の人でも、家族同士の付き合いができて、全ての事に憎しみ合うという事も無くなるはずであり、全てが愛らしく、嬉しく、美しく感じるようになるのではないかと思うのです。
今は、してはいけない拘束の世界になってはいないかと心配をするばかりです。今の時代は、いかなる指導者にも頼れない、善悪の判断のつかない、善悪混沌期に入っているように思うのです。頼りのなるのは、父親であり母親である家庭でありたいと思うのです。そうするならば、子供達は、直接の両親からの声を聴いて、良い判断ができるのではないかと思うのです。 
 今日は家族主義を語っています。最後の人生の判断は、誰にも干渉されず、直接自分が解決していく事になると思うのです。それにもかかわらず、今の時代はシングルマザーの多さに見るように、愛が冷え、世間の現状を心から忌々しく思うのです。それだからこそ、新しく自分自身の家庭を輝かせて、改革の狼煙を上げるのは、このような地域に根差した手塚グループかもしれないのです。そのような、環境を個人からコツコツと積み上げていくのが極真の稽古であるという認識も必要であると思うのです。