2015年3月4日(八段語録2342)
ズレない極真

 私達は、稽古を通して、本当の極真空手を身に着けるのです。その核心に迫って実践できるように、この奥義が示され、多くの道場生が巣立っていくようになりました。このような道を開拓して、空手界に一大旋風を巻き起こしたのが総裁であるという事は言うまでもないのです。総裁が、人一倍苦労して切り開いたという事です。要するに、実践空手のノウハウを公式として確立したことになるのです。後は、直接の弟子であった私を初め、後に続く道場生が、この稽古内容を理解して、それを応用して歩みさえすればよいという事になるのです。だから、これから何が必要であるかというならば、多くの極真空手に精通した弟子が必要なのです。その弟子達が、多くの道場生を育て、社会に巣立っていくようにするのです。
 最初に必要なのは、信頼できる弟子です。ここで私の苦い経験が生きています。つまり、何らかの屁理屈をつけて、分派するような道場生を育ててしまったことです。本来の弟子を土台として、極真会館が成長していくようにするという事です。中心が立てば、そこから道場生がどんどん産み増えることになります。極真会館宮城県本部を中心として、道場生が拡大していくという事になるのです。それによってのみ、大山総裁の直系になれるし、手塚会長の意志を組んでの手塚グループという事なのです。分派した弟子の道場生はかわいそうです。何故なら根が無いのです。ただ真似事の空手を習って終わりという事です。そして右往左往してどこに導くというのですか。それも分派した弟子も「ズレ」るし、道場生はもっとかわいそうであるといわざるを得ないのです。
 ところで、私の願いは、 極真の伝統を正しく継承できる指導者を育成することなのです。これは単なる理論ではなく、実際に弟子として私が歩んできた道を示す事であり、個人から世界に通じていく事なのです。どうしようもない父兄もいて、「分派は増えていますよ」と言っていましたが、根がなくて、真似事の空手で何ができるというのです。それだけに、私としては、悔しくて仕方なないというところです。私は、極真の水準をしっかりと守って、自ら勝利することによって、この道を切り開いていこうという事を宣言しています。この重要な意味が分からない父兄であるとしたならば、他に移ればいいだけの話です。私はここではっきり宣言します。極真会館の直系の道場生に育てなければならないという事です。そうでなければ、空手をやる資格は無いのです。
 結論して、私の弟子達は、次の道場生を育成して、ぶれることなく、極真の道を全うして欲しいのです。決して、理論だけの世界ではなく、現実に道場において実践されなければならないのです。その世界ができた道場から百人、二百人と道場生が育てば、あっという間に、何千人になってしまうのです。道場発展のカギは、まさにここにあるのです。執行部にナンヤカンヤと、ぐずっている暇はないという事です。皆さんは、極真会館宮城県本部の建設の為に、私が開拓した当初から今まで集められてきた弟子達です。仙台に極真会館宮城県本部の存在を宣言していく事なのです。これが、私達に課せられた公式であることは間違いないのです。大事な事は、執行部の指示に従って歩むという事です。それは、これからも永遠に続くという事です。執行部を軽んじては話になりません。生命視してください。そうしないと、内部での分派となってしまいます。