2015年2月12日(八段語録2319)
会長と話して感じたこと(2)

 私の生まれた世紀は、激動そのものです。過去の時代よりももっと多くの事が起こっているように思います。科学が発達し、物質世界だけで暮らしていけるような気がしますが、オットドッコイそうはいかないようです。それは人間精神が無くならないからだという事です。それだからこそ武道精神が必要とされるという事です。それは、戦争や混乱の防ぐというところにもなります。究極的に極真空手の目的は平和です。平和と和解、共生の為に手段として極真空手を学ぶことであるという事です。国民には勤労の義務があります。一生懸命働くという事です。社会にどのような混乱が起ころうとも、道場が無くなろうとも私は、家庭を守るために働くのです。あくまでも、道場は家庭を守るための手段であって、それ自体目標ではないと思っているからです。
 さて、極真空手は世界中に広がりました。そこでの道場は、宗教はもとより思想をも合わせることができるものでした。もちろん、極真空手が引っ張っていくなどと傲慢には考えてはいません。みんなが家族として出会う事ができるのが極真会館手塚グループであると思っているだけです。人種と国を前に出して固まれば、人々は戦争を繰り返すだけですから、ある意味で、極真空手は人種と越え国を越えているという事ですから、平和が訪れるという事という事です。空手の稽古は、通常の人種と国の習慣と伝統を越えるところにあります。それだから家族になれるという側面があります。
 ところで、今の空手界を見渡すと、数多くの分派に分かれ、希望となるべき空手道場が、自分達の主張に躍起になっています。それゆえ、このような状態ではオリンピックの種目にエントリーするなという事は、恥ずかしい事です。もう新しい時代が来ているという事を知らずにいるようです。そこで、手塚グループが今後グループの根幹の考え方ですが、三つあると思っています。
 一つ目は、県本部の伝統を尊重し、グループ内での紛争や衝突を回避するように努力することです。
 二つ目は、全ての県本部は、互いに協力しあい、互いに奉仕しあう事、その意味では、どこが偉いというのではないという事です。
 三つめは、家族としての運営体を築いていく事です。
このような三つの提言をして、具体的な実践の道へと踏み出すというところです。
健全な組織は、物質的な繁栄だけでは成し遂げられないというのは承知の事実です。そして、
県本部長達が積極的に参画することです。それは、ちょうど右の眼が左の眼の為に存在し、
二つの目は体全体の為に存在する如くです。低レベル組織にはしたくないのです。今回の
大阪の指導も、この精神で行くつもりです。