2015年2月10日(八段語録2317)
継承と発展
師範として心がけて、大山総裁の精神を受け継がなければならないという思いは強いのです。生前の総裁の歩みと伝統、そして理念をもう一度振り返っているのです。直接指導を受けたのは、池袋の本部道場での四年間でしたが、それでも、今の自分があるのは、本部道場に通ったおかげでもあるという事なのです。それも、初心者として本部に通ったのではなく、選手として、そして有段者として通ったのだから、価値があると思っているのです。稽古をすると、かつて本部道場で、頭に手拭いを結んで、稽古しながら、私を指導してくださった大山総裁が、幻のように出てくるのです。その息吹を感じながら、今の自分があるという事なのです。
さて、そのような思い出があるという事が、自分にとって、道場を運営していく原点になっているのです。栄光への道を行かれた総裁を慕って、自分も似たような歩みができているのだと思っています。結局仙台に帰ってきて、実に見知らぬ人に出会って、訳も分からない、その人達に一生懸命稽古をつけてきました。稽古そのものは、大山総裁と同じように真剣でした。それで、激しい稽古でついていけないと言って、やめてしまう道場生もたくさんいました。しかし、ついてきて、今も共に極真の道を歩み続けている道場生に対しては感謝の気持ちでいっぱいになります。このような開拓からの体験を人生においてしてきたという事は、何よりも私にとって貴重であることは間違いない事なのです。
ところで、今の心境は、稽古や最前線でのチラシ配り等の最前線において、体験する様々な人間関係において、今もなお、私を総裁が訓練しているのではないかと思ってしまうのです。そして、それは、私をある基準の人格を維持し、決して怠慢な自分自身にならないように戒めているという事にもなるのです。そのような意味で、総裁が歩んだ人生のパターンを参考にして、今日のハードルも高くして、完全燃焼というところまで、持っていきたいと思っているのです。確かに師範というのは楽な道ではないようです。自分の稽古もしっかりしなければ、体が言う事を利かなくなる年代に入ってきているのです。
今日も、自分の稽古をしっかりして、地域の為に貢献していきたいと思っています。今日は交通指導隊の研修会です。さまざまな道路交通法の改正や心構えを、現役の交通課の警察官からの講座を受けるという事になります。制服に身をまとい、交差点で交通整理をするのも、二年目になります。それも、地域との連帯が極真会館宮城県本部の発展につながるという強い意識があるからです。そのためか、今年は例年になく、新規問い合わせが多いのです。それから、今年は、野菜の苗作りをしようと思っています。温室の中で、ポットに入れた種からの生育を目指すという目標もあります。別荘の二階から、鶴が何羽も連なって飛んでいる姿も雄大なものがあります。二月の中旬に入りますが、忙しくなります。