2015年1月19日(八段語録2298)
信念

 道場生の良し悪しが問題ではなく、道場生自身が、極真空手の精神に順応できる姿勢を持っていけるかという事が問題であるという事です。若い時は、実績など無いものです。そのような時期は、希望だけ持ちなさいという事です。希望を持つためには、稽古の継続はもちろんの事、しっかり考えながら成長することなのです。私は、青春時代誰よりも稽古しようと心掛けました。当然、実践の過程を通じて、より厳しい稽古を続けたという事です。そして、自分の腕試しでもあり、多くの人に評価を得るためでもあったと思うのですが、全日本によく出場しました。そして、実績を積み上げたものです。そのような意味では、最初は希望のみでした。
 そのような意味では、実績がなくても、実践的な生活をすることによって、自分自身が信じられるようにするという事です。道場生の皆さんは、稽古をする限り、指導者を絶対的に信じなければならないのです。昔、空手道と関係のない時期も、希望を抱き、人生を進んできたと思いますが、そのような気持ちでいたならば、指導者の指導を信じ、その命令によって動かなければならないという事です。それしか、道場では方法が無いのです。指導者同士でも、トップの菅野師範の命令には絶対という事を意識すべきです。その命令によって動かなければならないのです。
 ところで、人生には、いくつもの峠があります。その峠を越えていくのには、指導者の指示をしっかり受けなさいという事です。そこに絶対服従しなければならないのが、極真の修行をする道場生という事です。ある道場生は、気ままにやろうとするかもしれません。それは、全生涯にわたって、道場に離反することになります。それは愚かな事です。道場に入門したからには、その時から、しっかり前進しなければならないという事です。道場生は、極真会館宮城県本部に所属していることを明確にして、越えていかなければならないという事です。そうでなければ、極真魂が、その道場生に定着できません。
 結論として、道場に所属して、過去に前進しながら無限の価値と無限の生命力を持って頑張ったとしても、現在、道場の方針に反していたならば、その人は、現在停止しているという事であり、いずれ道場と離別するようになるのです。そうであるならば、信念を持って、道場と運命を共にすることを意識すべきなのです。特に長く道場に留まっている道場生が陥りやすいブラックホールです。必ず師範と話し合って前進するようにしてください。これが信念となって花咲くようになります。