2011年11月6日(八段語録1492)

積極的人生観(65)
 選挙三日目

 本当の人間性とは、利己主義や自己顕示力や病的なわがままとは何の関係もないのです。むしろこれらとは逆のものなのです。手塚グループの中心になればなるほど、そのような人格のレベルが願われるのです。何故ならば、愛するに足る自分を確認できるのは、他の人を通じてしかできないからなのです。人というものは、かねがね思うに、自分の存在すら、他人との関係において感じることができるのです。そのような意味では病的な自己愛は、むしろ自己を破壊するのです。結論として言いたいのは、人を大切にすることが自分を大切にすることなのです。このような事を理解するのに、どのぐらいの日数がかかってしまったでしょうか。理解し実践まで持ってくるためには、更なる時間を要したことを告白しなければならないのです。
 選挙戦三日目も、推進役として頑張る理由はここにあります。どのような事に自分が関わっているのかという事です。それも利己主義から立脚しているのかという事なのです。人を嫉妬し憎むことは、自分を嫉妬し憎むことに等しいのです。結局は巡り巡って自分に跳ね返ってくるのです。特に、嫉妬は自分に対する自信のなさの証明になります。自分の利他主義に自信を持つならば嫉妬の感情は湧いてこないのです。私自身がこれからの組織運営で気を付けなければならない事なのです。これから、全国と全世界を料理しなければならないのです。その料理に毒をふりかけて、食べて運営しようとするようなものです。
 ところで、選挙運動は雨の中という事になりました。なりふり構わずの他陣営の攻撃が目につきます。推薦団体の役員会議に、土足で踏み込んでくる団体もあれば、法律の網の目を潜ってお構いなしで来る陣営もあるのです。この選挙というものは、戦場であるという実感をするのです。そのようなレベルの戦いをどのように利他主義で貫くかを考えるのです。
 今日は、泉区館と住吉台にて個人演説会を開きました。七一歳の今野先生が、命を大切にする政治信条を展開する姿は、臓器移植によって生かされた自分の命の尊厳を十分に大切にしておられるのです。生命を懸けて戦う姿勢は、政治家という領域を越えて、残りの人生を奉仕しようとする心構えであると思うのです。極真会館の最初の礎を築いてくれた先生ともう一度よりを戻して、お手伝いさせていただくことは、本当にありがたい事です。感謝の気持ちを添えながらの一日の歩みを終えさせていただきました。感謝すべき一日でした。