2011年11月2日(八段語録1488)

積極的人生観(61)
 成田到着

 十一時四十五分に成田に到着、杉原師範が迎えに来てくれました。ロシアの寒さと遠い距離を股いてきたということなのでしょうか、三人とも風邪気味です。特に私の場合は、熱が高く出ていたので身体が怠いのです。それでも日本に着いたという安堵感から、リラックスしているようです。車に荷物を積み込み、杉原師範が運転する車の中では、ロシアでのおみやげ話で盛り上がっていました。
 到着したら、一目散に日本料理を食べたくなるのです。特にご飯が食べたいのです。ご飯が食べることができるレストランに入って、これから手塚グループの運営をどのようにすべきかを検討しているのです。いろいろ検討するのですが、本物を目指すことに間違いないのです。そのような意味では、これからの精神は、ギブエンドギブ、つまり道場生や会長に代償を求めない無私の精神の発露を作ることができればという事を考えてしまうのです。ギブエンドテイクは、行き着くところ見せかけの組織運営になってしまうと思うのです。何故ならば、道場の発展の要因は、道場生に与えてこそ発展するのであり、道場生に面倒みられるようでは、充実した道場運営であると思えないのです。道場生を指導する事のみが、充実した生き様のように思うのです。それ故に寛容にもなれるのです。
 こうしてロシアに行って、海外遠征をしてみると、外に向かって働きかけることがいかに重要な事であるかを実感するのです。指導内容を思い切って溢れさせたのです。日本で今まで指導を受けてきたことの素晴らしさを改めて実感するのです。修業時代は、確かに訳も分からずに受けてきただけでしたが、こうして海外で指導してみると、霧が晴れたように晴れ晴れとするのです。そして、ロシアの人達を恋しく思えるのです。もう既に、ロシア人との思い出は裂くことはできないのです。つまり、素晴らしい友を持ったのです。
 新幹線で仙台に到着したのが、八時過ぎでした。家路に着いた私はというならば、風邪薬を飲んで休むことだけでした。肉体をかなり酷使してきたので、限界状況にあったことは間違いないのです。それ故に、肉体の疲労度も相当なものでした。親父の事、そしてロシアという事でしたので、ここで一息という事なのです。それでも、そういうふうにも、言っていられないのです。やることが山と積まれているのです。それを一つひとつ処理しなければならないのです。心は、色々模索するのですが、体調が悪い事もあって、すぐさま床に就いてしまいました。やはり意志力が弱い人間なのかもしれないのです。