2011年10月9日(八段語録1464)

積極的人生観(37)
 日本の救済

 東日本大震災から七か月が経過しようとしています。この期間の政府の対応は、どうみても情けない状況が続いています。一昔前でしたら、この大震災であれば、他国からの侵略を許すこともあり得たであろうと思うのです。これだけの国難に遭遇していれば、国防は疎かになり尖閣列島を、中国軍が占領しようとしてもおかしくないのです。もちろんロシアが救援の大義名分のもと三陸沖に復興支援を大義名分として、戦艦を派遣してきたことでしょう。北朝鮮にしても、テポドンならぬミサイルを発射しようとも、対応することが出来ない状態であったのでしょう。これがまさに、昔ある政党が皮肉にも主張した、非武装中立状態であったと思うのです。結論として、自分は今の政府に対して怒っているのです。
 今の政府がしどろもどろに取った対策の一つに、国防を度外視して、十万人規模の自衛隊を災害対策に回し、被災者救済にあたったのでした。少なからず、この時に国防にあたったのは、マスコミでは報道されていませんが、救援援助と並行して貢献してくれたのが、他ならぬハワイに拠点を置いていたアメリカ艦隊だったのです。このような大震災に遭遇しながらでも、日米同盟は維持されていたのです。このような平和な国の日本が、いつ国家的侵略を受けるとも限らない状況にあったと思うのです。これは、過去の侵略時代の話で今は考えられないと、一蹴することが出来るでしょうか。
 ところで、このような誰かの極端な受け売り的な話をするのは、復旧復興が願われる平和な日本でも、しっかりこの時の状況を把握すべきであるという事です。この大震災を過去の事とは思わずに、災害にあったことばかりを強調するのではなく、恨みや悲しみをいつまでも考え続けることなく、一丸となって歩み続けるのが今の時なのかもしれないのです。
 先月末から、何か怒りたくなっている自分に気が付くのです。今日を持って、怒りに対しての中止命令を自分の心に出さなければならない時期に来ているようです。当然怒る理由があったのです。しかし、私は北国の人でもあるので忍耐強い人間にならなければならないと心に誓うのでした。怒るより、相手に分からせていく事が必要なのでしょう。そのような立場に立つように主導権を勝ち取っていく事も必要な事だと思うのです。もちろん経験値として、怒って得をした例を見たことはありません。他人だけでなく自分に対してもそうだと思うのです。自分の発想の中でのマイナスです。まさに自家中毒を起こしかねないのです。
 もう昔の人の話ですが、腹が立ったら十数えるという方式でしか戦えないのです。もちろん十数えても収まらない時は百数えなければならないと思うのです。許せないという事で腹が立つので、いつまでも痛みを背負っている状態が自分に続くのです。そんな人生は楽しいはずはないのです。そういう風に思って、自分が引く以外にないという事を経験しています。自分が欲することを、他人は当然欲するのだという事なのです。心の寛容さや安らぎは、他人を許すことにあるのだと思うのです。このように書きながら、次の瞬間に怒りが湧いてくる自分を憂いながら日曜日を過ごしています。